2023年11月
2023年11月30日
ゆず
きょうは以前から次男に頼んでいた、嵯峨の義弟宅に置かせてもらっている日本古典文学全集やジイド全集、それに若干のビデオで手元においておきたいものを取りに行く機会をようやく得て、次男に車に乗せていってもらいました。
義弟宅の庭のゆずが、いっぱい実をつけていました。実の姉である私のパートナーに、出る直前に、ゆずをもらってきて、と頼まれたので、義弟には事後報告になってしまったけれど、10個ほど勝手に戴いて帰りました。枝先からちぎると、素晴らしい香りがたちました。
次男はこの家の一室を借りて映画制作関連の仕事をしているので、今は彼のほうがここは良く知っています。私が本の整理をしている間に、ちょっと墓参りをしてくる、と言って出て行きました。義父母の墓も私の両親の墓も(別のお寺ですが)義弟宅から近いのです。しかし、墓参りにいってくると言われて、おっ、そうか・・・と意外な感がしたのは、私には若い者はそういうことにもう関心がないだろうという先入観があったからでしょう。
長男はお寺の行事だとか坊さんの言うことなすことだとかには冷淡で、当然ながらたぶん神も仏も信じてはいないし、私も次男もそれは同じだろうと思うのですが、そうは言っても、神仏をめぐる人間の様々な思いややることなすことについては反発的であったり拒否的であるということはありません。自然な気持ちで墓参りもするし、仏壇に手も合わせます。そういう点では次男のほうが柔軟というか、私たちの親の世代の感覚で言えば殊勝なところがあって、義弟宅(もと義母宅)へ行ってもまず仏間で仏壇の明かりをともし、線香に火をつけ、手を合わせていて、ちょっと時間ができると墓参りなどしてくれるといった具合いです。
二人の息子が仏事を全く拒否するようなら、私たちの世代でもう墓も寺との契約を解除して、墓そのものをなくしてしまう方法もあるようだし、逆に、お金はかかるようだけれど、寺に全部まかせきりにする永代供養みたいなやり方もあるようです。そういうことも考えんとあかんかな、とパートナーとは言っていたのですが、たまに墓参りをし、寺に会費を払い、行事の際には時々は顔を出して寸志を渡すくらいのことをしてくれさえすれば、いまのまま継続しても何ら差し支えないわけです。
そんなことを話していたら、次男はそれくらいならやってくれそうな感じだったので、帰宅して早速パートナーに伝えると、とても喜んでいました。ちゃんとおばぁちゃんたちの墓参りをするような子やから、きっといいことあるわよ、と(笑)。
次男とも普段は近くに住んでいてもほとんど話す機会もなく、顔を合わせてもひとことふたこと声をかわす程度なのですが、きょうは車の中で二人きりということもあって、少しいろんな話ができて私としてはとても楽しい時間がもてました。
映画制作の仕事も順調なようで、断わらなければ次々に仕事はあるようで、それはこの種の明日をも知れぬ不安定な仕事としては大したものだな、と思いました。次男もそろそろ昔で言えば中年にさしかかる歳だし、これまで沢山よい仕事をして、それなりに実績が認められるようになってきたのかもしれません。彼の親友でアニメ制作をやっていたし、いまもやっている友人も東京でそういう会社に勤めて実績を積んでいるそうだし、みんなよく頑張って本来の志を貫いているようです。
自分が監督をする映画がなかなか撮れないのは、やっぱりお金の問題が一番大きいようです。最近は一昔前のように、学生など若い映画好きの人がボランティアでスタッフをやってくれた時代とは違い、プロデューサーとして名の通った人でもそういう人の使い方はできなくなってきていて、きちんと給料を払わなくてはならない。だから製作コストがちょっと個人ではどうしようもないほど高くつくようになっていて、どこからお金を引き出してくるかがまず大きな問題だということのようです。もっとも、そういう時代だから、逆に自分がスタッフとして参加するときは、きちんと労働の対価がもらえるようになったとも言えるわけでしょうが・・・。
彼が大学を卒業するかしないかのころに作った最初の長編や次の長編のころは、うちへ色んな大学の学生さんが泊まり込んでスタッフの仕事をやってくれていましたが、みんなボランティアだったはずです。だから製作費も個人でなんとか工面してつくりだした100万とか200万の超低予算でつくっていたわけです。でも、いまは最低でも2000万とか3000万とかかかるらしい。それではふつうの、というより安月給のサラリーマン程度の収入しかない身で映画をつくるのは無理でしょうね。そんな中でなかなか道を切り開くのは大変でしょうが、せっかく才能もありやる気もあるのだから、感性も鋭敏で頭も体も活発に動く若いうちに何としても自分の映画と言えるものをつくってほしいと思っていますが・・・
そうそう、私のこのブログにコメントをくださった方のお嬢さんのご伴侶が映画のよく知られた録音技師さんだということをつい昨日知ったので、その話を次男にしてみたら、もちろんお名前は良く知っていました。ただ、まだお目にかかったことはないようでした。
また、私の教養部時代に親しかった友人のお嬢さんがワーナーブラザーズの子会社か何かの宣伝をやる会社に勤めているらしいのですが、彼女と親しい人が、先般次男が録音、整音を担当させてもらった映画の監督さんの奥さんらしい、という話をして、その奥さんを知ってるか?と訊いたら、それは知っていると言っていました。
というのは、その方は、その監督さんの5時間を超える大作映画の主要登場人物の一人を演じていた方だったそうで、次男はその映画の整音も担当させてもらっていたので、実際に会っていたようです。でもその方は女優になりたいわけでもなく、それ以後ほかの映画に出たいという方でもないようだというので、あの映画の主要人物と言える4人の女性のうち、そういう女性ならどの人かな、あてずっぽうで私なりに一番女優らしくない、感じのいい、ふつうの家庭の主婦の役柄がいちばん自然だった人かな、と思ってそう言ってみると、まさにそのとおりでした。
もっとも映画の中では最後にその良妻賢嫁を演じていたその主婦は頭の固い典型的な会社員の夫に対して<反乱>を起こして、夫は出勤にあたり階段からずっこけたり、家を出て歩き始めたものの道路にしゃがみ込んで嗚咽する、という目に遭うのですが(笑)。
さて日本古典文学全集は私が思っていたよりも、だいぶ分量が多くて家に持って帰って、アーちゃんの部屋に積み上げると結構な高さになりました。これはちょっと売るわけにもいかないし、また家の中が本で占領されるような印象がますます強くなって、パートナーのご機嫌を損ねないか心配です。
きょうの夕餉
きょうもカブラムシ。料亭のカブラムシと違って、魚などは入っていない、カブと野菜だけの庶民のカブラムシ(笑)。きょう義弟宅で勝手にゲットしてきたゆずが浮かんでいて、これがすばらしい香りをたててくれていました。
きょうのメインはチキンカツのタルタルソース添え。
ワカメ、きゅうり、ショウガのポン酢和え。
鱈の南蛮漬け。
グリーンサラダ
具だくさんの豚汁。
(以上でした。)
saysei at 21:36|Permalink│Comments(4)│
2023年11月29日
きょうの夕餉
カブラムシ。この前は鱈を入れていました。そば鶴さんは鯛を入れていました。きょうはカブをはじめ野菜だけで、優しい味でしたが、やっぱり美味しかった。パートナーはこのところ毎日のようにカブラムシをつくっていたので、蒸すのも含めて15分でできるようになった、と言っています。
子持ちカレイ。例によってものすごくデカい子が裏表についているので、一つは尻尾のほうを食べたパートナーに。卵はたしかコレステロール値を高めるらしいので私はあまり食べないほうがいいようです。
焼き椎茸とホウレンソウの赤大根おろしポン酢。シイタケは今回、三重県産ですが、やはり徳島さんのほうがずっと美味しくてずっと安かった。失敗。
上賀茂のホウレンソウは柔らかいけれどシャキッとした食感が楽しめます。赤大根はこの間上賀茂の自動販売機で買ってきた、カブみたいな、真赤なミニ大根。少し辛かったようですが、味はまさに大根で、悪くなかった。
鱈の南蛮漬け。
厚揚げと葱の薄味煮。
ポテトサラダ。
グリーンサラダ。
(夕餉は以上でした。)
つわぶきのスケッチ
ミカンのスケッチ
オレンジレモンのスケッチ
スケッチと言っても、寒いから外で実物をスケッチしたのではなくて、写真にとったのをスケッチ(笑)。きょうパートナーが年賀状を買って来ました。賀状の文面はもう用意してあったのですが、試し刷りしたのを見せると、「余白が大きすぎて、なにかそこへ書かんならでしょ。いっぺんに何十枚も書こうとしても、何を書いていいかいつも困るから、できたら写真かイラストで埋めてほしい」(笑)
私は、それぞれの顔を思い浮かべながら一言書くのは、むしろ楽しみなのですが、パートナーは文章は素直でとてもいいのに、書くことにとても慎重で気をつかうらしくて、いつも宛名を印刷した上で、彼女が出す分の賀状を渡すと、ほんの一言書き加える文言を考えて苦労しているようです。
仕方ないから、なにか埋め草を(笑)と考えて、こんなスケッチを色塗りしてイラストとして使えないか、と思ったのですが、色を塗るのは難しいので大抵失敗します。そうかといって色を塗らないと何の面白みもないスケッチとも言えない代物だし、とにかくやってみるしかない、と。
でもやっているうちに眠たくなって、きょうは予定になかった1時間以上の昼寝を机の前でしてしまいました。どこにも行かなかったけれど、午前中パートナーが整体と買い物に行く間に手早く掃除をすませたので、ちょっと疲れていたのかも。だんだん家の中の掃除ですらしんどくなってくるのは情けない。きょうもどうしてか昨日同様やや気分がわるくて食事がとれるかな、と思ったけれど、食事の時刻になって食卓についたら、ちゃんと食べることができました。昨日あんなことがあったから、気のせいかもしれません。
アーちゃんは相変わらず、夜「お休み、また明日!」と私が立ち去る直前にならないと、木のワッパのブランコに乗ってくれません。でもそのときだけは毎晩、確実に乗るので、可笑しくてなりません。引き留め策なのかどうか、アーちゃんの頭の中はどうなっているのか・・・
saysei at 20:57|Permalink│Comments(0)│
オレンジレモン色づく
わが家のオレンジレモン、木はまだ細く背も低くて心もとなげですが、毎年1個かせいぜい2個だった実を、今年は8個実らせ、いまそれらが綺麗な黄色に色づいています。
こういう自然の生命力を表わすような色合いは本当に綺麗ですね。
ヒヨドリ対策で先手を打って網をかけたキンカンも沢山実り、いま色づいている最中です。今年は或る程度の量のジャム(ママレード)が作れるかな。
これは季節はずれのブラックベリー。4粒だけついています。気温が高かったせいでしょう。
テレビで見ていたら、同様の理由で、季節外れの大きなスイカができているのを映していました。スイカでも今年のように「暖秋」がつづくと、真夏と変わらないあんなにデッカイ果実をつけるんだな、と驚きました。
菊は当初全部白かったのに、衰えかけてきたら赤い色が混じってきました。
ご近所の多分同じ種類だと思われる菊は最初から全部赤い色です。種類が違うのか、土や肥料のせいなのか私にはわかりませんが、いまうちの菊は同じ根から伸びた茎についた花に白と赤の花がまじっているだけでなく、一輪の花のうちにも白と紅が混じっています。
ここ一、二週間勢いがあったのはツワブキ。そろそろおわりか。
千両が先に黄色い実をたくさんつけていましたが、きょうみると手前の万両も真赤な実をつけていました。雪が降ると、万両はとても綺麗です。千両も万両も庭のうちにあるのだから、わが家ももう少し金運に恵まれてもよさそうなものですが(笑)・・・年金暮らしでそちらのほうは先細りするばかりです。まぁ医療さえ受けられない人、日々死の恐怖におびえる人が何百万人もいるのが今の世界ですから、精一杯の医療が受けられて、なんとか平穏無事に暮らせるだけで本当に幸せだと思いますが・・。
saysei at 12:18|Permalink│Comments(2)│
2023年11月28日
お天気急変の日
きょうは陽が射したかと思うと雨が降り始め、強い風が寒く、空も厚い雲に覆われてしまい、と天気が急変して、リハビリ自転車で出るにもタイミングを見計らうことが必要でしたが、なんとか午後には上賀茂まで電動自転車を走らせることができました。
きょうのご注文は、上賀茂なかむらで買う椎茸と、自動販売機の大根でした。シイタケは徳島さんの大きいのがなかったので、三重県産の傘の大きいのを買ってきました。大根は街道沿いの駐車場にあるおじさんのところのデッカイ大根をゲット。200円。それと別の販売所に、「かしら芋」というデッカイお芋が出ていて、どんなお芋なんだろう、と思ったので買って帰りました。300円。
ところが、この芋はサトイモの親玉に過ぎないとのことで、お正月にお雑煮に入れるのよ、とパートナーに言われました。でもふだん食べて悪いことはないし、私はお餅は焼きもちでもお雑煮でも好きなので、使ってもらうように要請しました。私がサトイモというのが地中でどんな状態に生育するのかも知らなかったのです。こんなデカい親玉ができて、その周囲にいつも食卓に登場する可愛らしいサトイモが沢山できるのだそうですね。
きょうの夕餉のメインは、牛肉と椎茸の甘味噌炒めの薄皮包み。
この「うすかわ」をつくるのが、けっこう大変だとか。まあ薄いから破れたりするんでしょうね。とても上手にできていました。昔、高野にホリデイインがあったとき、そこに中華料理の「清華」(だったと思う、もううろ覚え)という店があって、京都の中華料理では、とても美味しいほうだったので、よく両親が来た時などに息子たちも一緒に行ったものですが、そのとき必ず食べたのが、この薄皮包みでした。おじいちゃんが連れて行ってくれるときは、スポンサーが安心だから、長男はよくナマイキにも「燕の巣のスープ」なんて珍品を注文していましたね(笑)。なつかしい一品。
鱈のカラアゲ。スプラウトと中華風ドレッシング。
鱈が安くてたくさんあったので、のこった鱈を南蛮漬けにしたそうです。
ベーコン、ニンニク、ジャコ、ダイコン葉の焼きめし。ガーリック焼きめしですね。とても美味しかった。
とても小粒のミカンを買って来たなぁと思ったのですが、小さいほうが甘いそうで、実際食べてみたらとても味が濃くて甘く、美味しかった。
きょうの午前中はパートナーがちょっと庭のぼうぼうの草をハンディな草刈り機で刈りたいというので、手伝おうと庭に出たら、プリペットがきちんと刈れてないから、そっちをやって、と電動の剪定機の方を渡され、しばらくバリバリとプリペットの枝先を刈って、竹ぼうきで買った枝を集めるというちょっとした作業をしました。
やっていたのはごく僅かな時間でしたが、なんだか疲れたな、と思って家に入ったとたんに、すごく気分が悪くなって、強い吐き気がして、立っていられないくらいしんどくなったので、洗面所で両手をついて支え、吐こうとしましたが、なにも吐けずに苦しいばかり。どうしようもないので、居間のカーペットの上にそのまま寝転がってやりすごそうとしました。
30分近くそうして寝ていたら収まりましたが、一時は顔色が真っ青になっている、と言われ、血中酸素濃度もいつもの95-96が92-93を指したりしていたので、ちょっと心配でした。でもじきに元に戻って昼食はうどんにしてもらったせいもあるけれど、ちゃんと食べることができました。
まだ、どこまで動いたら限界なのか、自分の肺の状態がよくつかめていないところがあって、共同庭の掃除のときに自分の庭の前をちょっと掃いているくらいなら、それほど疲れることもなく終わるのですが、きょうは少し持ち重りのする剪定機をつかってバリバリと細いプリペットの枝先を切ったりしていたのが、案外肺にはこたえたのかもしれません。あんなに急にしんどくなるとは予期しなかったので慌てました。めったに気分が悪くて強い嘔吐感に迫られるようなことなどないので。
それでも午後にはいつもの通り動けるなら動いた方が良いと思ってリハビリ自転車で走ってみたわけですが、やはり帰って来てから、いつもより少し疲れて、何となく夕食前まで気分がすぐれなかったので、疲労が残っていたのかもしれません。難しいものです。
きょうは久しぶりに教養部時代の一番親しかった友人と電話で話しました。彼はまだ大学で教えているそうですが、他方、自分の畑を持って野菜など作っているそうです。彼はスポーツマンで、体も丈夫な人だったからとても元気そうです。今年のはじめだったか彼が見舞いの品を送ってくれたので、そのときはただお礼を言っただけだったけれど、時間がたったので近況を報告しておこうと思って、ちょっとしたものを添えて送ったので、きょう久しぶりのおしゃべりを楽しむことができたというわけです。たまにはこういう機会がもてるのはいいものです。大学時代の友人は、いつまでたっても、相手がどんなにえらくなっていても、いつでも昔に還って、互いに呼び捨てで気軽におしゃべりできます。
もう一人、同じように去年お見舞いをもらって、同様に電話でお礼を言ったきりでご無沙汰だった先輩とも、同様にして近況報告をした結果、きょうは久しぶりに電話のおしゃべりができました。やっぱりこうして直に声がきけるほうが、いくらメールなどが発達して便利になってはいても、いいものですね。
saysei at 22:25|Permalink│Comments(0)│
映画「亀虫」の感想のこと
一昨日でしたか「中津川キントン」のタイトルで日記を書いたところへコメントをいただいていたことに昨日気づいて拝読すると、私が随分以前に書いた、映画「亀虫」への感想を偶々読んで下さって、その映画のスタッフの方がお身内で驚ろかれたといった内容でした。
わたしは映画についてはまったくのド素人で、単に関心があって見た映画の感想を、たいていは映画館でみたときも、DVDで見たときも、その直後に、そのとき感じたことをダーッといきなりブログに書いて、それっきりあとは忘れてしまう、ということを繰り返しているだけで、自慢ではないけれど記憶に関してはほとんど健忘症と言っていいほどひどいので、レンタルビデオもまだ見てないと思って2度、3度も同じやつを借りて来ては、パートナーに、それ前にも借りて来てたよ、と笑われることしばしばです。しかも、2度目でも、ほとんど終わりかけるまで見てようやく、そういえば前に見たような・・・(笑)と思い出すようなありさま。
そんなわけで、「亀虫」についても、映画の内容はおろか、観たこと自体もすっかり忘れていました。そして、私はホームページに読書の感想と並べて、観た映画の感想も書いているのですが、私が契約しているプロバイダーが無料でホームページ用に提供してくれている記憶媒体の容量には限度があって、もういっぱいいっぱいなので、新しい記事を載せるためには、どれかを削らなくてはならず、これまでたくさんの記事をカットしてきました。その中にたぶん「亀虫」もあったはずですから、いまはこの日記ブログの、最初に書いたときの記事でしか見られません。
たまたま遭遇されたにせよ、よくまあそんな記事を読んでいただけたものだと、そのこと自体が奇跡のように思えましたが、そのコメントを昨日拝見して、お身内がスタッフだったと聞いて、自分がどんな感想を書いたのかちょっと気になって(笑)、書き手の私は過去に書いたブログ記事を検索できるようになっているので、記事検索してみたら、確かに私の書いた「亀虫」への感想がありました。それを読んで今度は私の方が驚いてしまいました。
というのは、コメントして下さった方がお身内だと言われる録音を担当されたらしいスタッフの方の個人名を私がわざわざ挙げて、音響の誰それがいい、などと書いていたからです。(あぁ、悪口など書いてなくてよかったぁ・・・(笑))
先に書いたように、私は映画制作についてはまったく理論も技術も学んだことはないド素人なので、観た感想を書く場合も、漠然とした作品の印象や、キャストの演技については書いても、技術的なことに関わるスタッフのことなどに触れることはまずありません。ド素人の観客の多くがそうであるように、映画の作り手は監督だくらいに思っていて、監督の名前を挙げてどうだこうだと書くことはよくあるけれど、録音だのカメラだの照明だの、そんなことを云々するなんてほとんどないはずなのです。
ところがこの「亀虫」については、わざわざ、しかも短い感想の中で、ほとんど音のことだけをとりあげて、スタッフの名まで挙げて書いているので、こんどは私の方が驚いてしまいました。
しかも以前から私のブログにときどきコメントをして下っていた方のお身内の方だと聞くと、本当に偶然にしてもあり得ないほど稀な偶然のように思え、ちょっと古いかもしれませんが、不思議な「縁」さえ感じました。
私が映画についてとりわけ関心を持つようになったのは、次男が映画制作に関わるようになったことも大きく影響していますが、次男が私が関わるのを嫌うこともあって(それは私にもよくわかるので)私自身は次男のやっていることに、一切かかわっていません。卒業制作として最初の長編を撮ったときにスタッフやキャストの待合場所としてわが家を提供したり、パートナーが30人分の楽屋弁当をつくったりして手伝ったことはありますが、映画の実際の制作やその中身については完全にノータッチですし、映画について次男と話すこともほとんどなかったと思います。彼には彼の道があると思っているので。
コメントを頂いた方のお身内の方は、ウェブサイトの富永監督との対談記事を拝見したところ、日大の芸術学部のご出身のようです。私の次男は大阪芸大の出身です。映画制作を目指す若い人は、当初、そういう出身校のつながりというか、先輩、後輩、同学年の友人関係によって、スタッフやキャストをみつけて自主制作映画的なものからスタートして、そういう人のつながりが、けっこう後々まで続く場合はよくあるようですから、そういう人間関係のクラスターが異なると、あまり出会うこともないのかもしれませんし、同じように「音」の仕事がメインであれば、コメントしてくださった方のお身内は、次男が目指すべきライバルのような先達かもしれません。もっとも次男は少々気が多いようで(笑)、監督をやったり、映画とは無関係に歌の曲をつくって弾き語りをしたりCDを出したりといった活動をしているので、録音技師なり何なり、映画の音のプロと自己規定するような仕事の仕方をかもしれあかもしれませんが・・・。
いずれにせよ次男は私が彼の活動にあれこれ関わるようなことを言うのはいやなようですから、わかりきったことにせよ実名や作品名にはあえて触れずにこんな書き方をしているのですが、この記事は本来、戴いたコメントへのレスポンスとしてコメント欄に書くべき内容ではありますが、長くなりそうだったので、こちらに書かせていただきました。
[追記]
上の記事を書いてアップしたあと、もう少し上記の「亀虫」の録音技師の方のことを検索して関連記事を読んで、この方がすでに五十数本ものまっとうな映画の録音、音響を担当された、押しも押されぬ日本映画の録音技師を代表するような実績をもつプロフェッショナルだということを知りました。
無知とは恐ろしいもので、映画制作に関わってきた次男の少し先輩筋に当たる方かな、くらいの軽い気持ちで、自分の息子がめざすべきライバルか、などと書いてしまいましたが、もとよりそんな言い方が許されるような存在ではなく、お恥ずかしい限りです。
少し映画に詳しい方なら当然誰もが知っているような方だったでしょうが、私のように映画を見ても監督や俳優さんの名は何度か観ておぼえていても、スタッフが誰だなんて気にしたこともほとんどなくて、唯一知っていたのはキャメラの宮川一夫さんの名くらいですから(笑)、まあご容赦いただきたいと思います。
わたしは映画についてはまったくのド素人で、単に関心があって見た映画の感想を、たいていは映画館でみたときも、DVDで見たときも、その直後に、そのとき感じたことをダーッといきなりブログに書いて、それっきりあとは忘れてしまう、ということを繰り返しているだけで、自慢ではないけれど記憶に関してはほとんど健忘症と言っていいほどひどいので、レンタルビデオもまだ見てないと思って2度、3度も同じやつを借りて来ては、パートナーに、それ前にも借りて来てたよ、と笑われることしばしばです。しかも、2度目でも、ほとんど終わりかけるまで見てようやく、そういえば前に見たような・・・(笑)と思い出すようなありさま。
そんなわけで、「亀虫」についても、映画の内容はおろか、観たこと自体もすっかり忘れていました。そして、私はホームページに読書の感想と並べて、観た映画の感想も書いているのですが、私が契約しているプロバイダーが無料でホームページ用に提供してくれている記憶媒体の容量には限度があって、もういっぱいいっぱいなので、新しい記事を載せるためには、どれかを削らなくてはならず、これまでたくさんの記事をカットしてきました。その中にたぶん「亀虫」もあったはずですから、いまはこの日記ブログの、最初に書いたときの記事でしか見られません。
たまたま遭遇されたにせよ、よくまあそんな記事を読んでいただけたものだと、そのこと自体が奇跡のように思えましたが、そのコメントを昨日拝見して、お身内がスタッフだったと聞いて、自分がどんな感想を書いたのかちょっと気になって(笑)、書き手の私は過去に書いたブログ記事を検索できるようになっているので、記事検索してみたら、確かに私の書いた「亀虫」への感想がありました。それを読んで今度は私の方が驚いてしまいました。
というのは、コメントして下さった方がお身内だと言われる録音を担当されたらしいスタッフの方の個人名を私がわざわざ挙げて、音響の誰それがいい、などと書いていたからです。(あぁ、悪口など書いてなくてよかったぁ・・・(笑))
先に書いたように、私は映画制作についてはまったく理論も技術も学んだことはないド素人なので、観た感想を書く場合も、漠然とした作品の印象や、キャストの演技については書いても、技術的なことに関わるスタッフのことなどに触れることはまずありません。ド素人の観客の多くがそうであるように、映画の作り手は監督だくらいに思っていて、監督の名前を挙げてどうだこうだと書くことはよくあるけれど、録音だのカメラだの照明だの、そんなことを云々するなんてほとんどないはずなのです。
ところがこの「亀虫」については、わざわざ、しかも短い感想の中で、ほとんど音のことだけをとりあげて、スタッフの名まで挙げて書いているので、こんどは私の方が驚いてしまいました。
しかも以前から私のブログにときどきコメントをして下っていた方のお身内の方だと聞くと、本当に偶然にしてもあり得ないほど稀な偶然のように思え、ちょっと古いかもしれませんが、不思議な「縁」さえ感じました。
私が映画についてとりわけ関心を持つようになったのは、次男が映画制作に関わるようになったことも大きく影響していますが、次男が私が関わるのを嫌うこともあって(それは私にもよくわかるので)私自身は次男のやっていることに、一切かかわっていません。卒業制作として最初の長編を撮ったときにスタッフやキャストの待合場所としてわが家を提供したり、パートナーが30人分の楽屋弁当をつくったりして手伝ったことはありますが、映画の実際の制作やその中身については完全にノータッチですし、映画について次男と話すこともほとんどなかったと思います。彼には彼の道があると思っているので。
コメントを頂いた方のお身内の方は、ウェブサイトの富永監督との対談記事を拝見したところ、日大の芸術学部のご出身のようです。私の次男は大阪芸大の出身です。映画制作を目指す若い人は、当初、そういう出身校のつながりというか、先輩、後輩、同学年の友人関係によって、スタッフやキャストをみつけて自主制作映画的なものからスタートして、そういう人のつながりが、けっこう後々まで続く場合はよくあるようですから、そういう人間関係のクラスターが異なると、あまり出会うこともないのかもしれませんし、同じように「音」の仕事がメインであれば、コメントしてくださった方のお身内は、次男が目指すべきライバルのような先達かもしれません。もっとも次男は少々気が多いようで(笑)、監督をやったり、映画とは無関係に歌の曲をつくって弾き語りをしたりCDを出したりといった活動をしているので、録音技師なり何なり、映画の音のプロと自己規定するような仕事の仕方をかもしれあかもしれませんが・・・。
いずれにせよ次男は私が彼の活動にあれこれ関わるようなことを言うのはいやなようですから、わかりきったことにせよ実名や作品名にはあえて触れずにこんな書き方をしているのですが、この記事は本来、戴いたコメントへのレスポンスとしてコメント欄に書くべき内容ではありますが、長くなりそうだったので、こちらに書かせていただきました。
[追記]
上の記事を書いてアップしたあと、もう少し上記の「亀虫」の録音技師の方のことを検索して関連記事を読んで、この方がすでに五十数本ものまっとうな映画の録音、音響を担当された、押しも押されぬ日本映画の録音技師を代表するような実績をもつプロフェッショナルだということを知りました。
無知とは恐ろしいもので、映画制作に関わってきた次男の少し先輩筋に当たる方かな、くらいの軽い気持ちで、自分の息子がめざすべきライバルか、などと書いてしまいましたが、もとよりそんな言い方が許されるような存在ではなく、お恥ずかしい限りです。
少し映画に詳しい方なら当然誰もが知っているような方だったでしょうが、私のように映画を見ても監督や俳優さんの名は何度か観ておぼえていても、スタッフが誰だなんて気にしたこともほとんどなくて、唯一知っていたのはキャメラの宮川一夫さんの名くらいですから(笑)、まあご容赦いただきたいと思います。
saysei at 09:14|Permalink│Comments(3)│