2006年03月
2006年03月15日
九州国立博物館
3時間ほどかけて、いま展示を見終わったところです☆
展示品はともかく、来館者とのコミュニケーションの観点からみた展示手法の面ではほとんど新しいところがない☆
体験展示室などもあるが、公立博物館でとっくにやってきたことの後追いでしかなく、後戻りしたと思われる点もある☆
この博物館にはあしかけ10年ほど携わった文化庁の委託調査も関わりがあり、また民間委託調査で直接に展示計画の初期段階に展示構想について提案して当時の関係者に説明したこともあるので、どんな展示が実現されたか楽しみにしてはるばるここまで来たけれど、失望せざるを得なかった。
あのころから危惧していた国際的な視点の欠如が、やはり国史的な視点での「文化交流」にしかならなかったと見える。せっかく太宰府へきたので、これから天満宮の飛梅でも見にいきます♪
at 16:11|Permalink│
2006年03月12日
ダ・ヴィンチ・コード
次男の庭の梅が咲いた。ふきのとうも、生き生きとした若緑の頭を地面から出した。
けれど、今日はおそろしく寒い。
「ダ・ヴィンチ・コード」の文庫本が出たので誘惑に勝てず買ってしまう。読み始めると、ついのめりこんで上、中、と一気に読んでしまう。語りもうまいが、自分の訪れたことのある場所が出てきたり、実物を見たことのある絵画の絵解きが面白くて、引き込まれていく。こんなの読んでいたらそれで日が暮れてしまうから、さすがにそこでストップして、自分への言い訳程度に仕事にかかる。
実はこの小説は原作のペーパーバックが出たときに買って読み始めたことがあって、面白そうだと思いながら、最近ペーパーバックも読みなれないものだから、大体の意味をとりながら一定のスピード感を保って読み進むことができず、電車の中でもすぐ寝てしまうので(>。<)途中で放り出していた。
そのうち単行本の邦訳が出て、学生さんに「あれ買わへんの?」(言外に私が買ったら貸してもらえるのに、との含みあり・・・笑)と言われたこともあるけれど、いまさら邦訳を買うのもシャクだし、ふ?ん、と知らん顔していたのだけど、文庫本になるとつい財布の紐をゆるめてしまった。まんまと出版社の策略にひっかかっている。
読みたい本は山ほどあるのに、こういう本を出されると誘惑に弱いほうだから困る。ようやく今年度の仕事も区切りがついたところだから、一日二日は休養ということで、こんな読み物を楽しむのもいいかも。
今日から夕食は私たちが次男宅へ行くのではなく、むこうが赤ちゃんをつれてわが家へ来て夕食。用意もパートナーと、少しずつ料理もおぼえたいという次男のパートナーが一緒にやっている。
at 00:25|Permalink│
2006年03月10日
青春デンデケデケデケ
花粉症がひどくて、メグスリ、点鼻薬、市販内服薬を併用しつつ、会議で出勤。昨日私も一緒で教務委員が完成した書類を、全体の担当の先生に渡しに行って、いちおう春休み前の仕事はめでたく終了。
*
ゼミ室でサークルの先輩のためのビデオを編集しているゼミ生さんに、なつかしいベンチャーズを演奏しているビデオを見せてもらう。彼女は「青春デンデケデケデケ」の小説も映画も知らないという。あれは小説も映画もなかなかの出来栄えだった。メジャーになることを夢見る若い人のバンドの話を、いまのスゥイングガールズなんかのような明るいタッチで描いて、なかなか面白かった。
*
4時ころ就活の相談に来るというゼミ生を待っていたら、別人のクラスの学生さんが久しぶりに覗いてくれる。何度か来てくれたらしいけれど、部屋にいなかったらしい。彼女と同じゼミの友人も来て、一緒にけっこう長時間就活の話などをして過す。
書いたものも見せてもらい、十分時間をかけて話してみて思うのは、やっぱり学生さんは意外に自分の「強み」とか「自分らしさ」を的確にとらえていないということ。また、直観的には分かっていても、なかなかそれを言葉にするのが難しいらしいということ。
喋っているうちに、なるほどなぁと自分自身に気づくようなところはあったのではないかと思う。
文章のほうは、ほかの年長者にも見てもらっているようだけれど、やはりおじさん世代の文章は、よくできているけれども、所詮おじさん世代の文章。若いそのひとなりのキャラクターが素直にストレートに出たリズム感に欠ける。そんなに論理的な書き方、喋り方をしない学生さんの文章が、妙に論理的になっていたりすると、無難な文章にはなるけれど、彼女の個性の魅力がうまく伝わるようにはみえない。
その点は、添削など頼まれてホイホイとやってしまうことの怖さで、いい文章に直したつもりでいて、もともとの勢いや初々しさの魅力を殺いでしまっていかねないところがある。
それでもなにかを頼まれるというのは、少しは自分もその人の役に立てるのかもしれない、と思えて、嬉しいものだ。頭の回転が速く、いつもは話が横滑りしてなかなか波長の合わせにくい人が、こちらの話を真剣に聞いてくれて、まっすぐに手ごたえを返してくれるという機会もそうそうあるものではないから、とても楽しいひとときだった。
*
約束をしていた待ち人は来たらず、6時を過ぎたので3人で一緒に梅田まで出る。実は今日は珍しくケータイを家に忘れて出てしまったので、きっと待ち人はケータイにメールを入れてくれたのだろうと思ったが、どうしようもなかった。家に帰って、夜中近くになって、やっと届いたメールを見る。幸か不幸か、彼女も用が長引いて、約束をキャンセルするメールだった。
*
日銀の量的緩和の解除で、金融・経済の一つの時代的な区切りがついた。早くから予測できていたことなので、市場に急変はないけれど、じわじわ効いてくるに違いないので、目が離せない。面接でトピックスとしてそんなことも訊かれる人が出てくるだろうから、ゼミででも話をしてあげたらよかったなぁと思う。もっとも、そんな話を始めたら居眠りが増えるかもしれないけれど。
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ゼミ室でサークルの先輩のためのビデオを編集しているゼミ生さんに、なつかしいベンチャーズを演奏しているビデオを見せてもらう。彼女は「青春デンデケデケデケ」の小説も映画も知らないという。あれは小説も映画もなかなかの出来栄えだった。メジャーになることを夢見る若い人のバンドの話を、いまのスゥイングガールズなんかのような明るいタッチで描いて、なかなか面白かった。
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4時ころ就活の相談に来るというゼミ生を待っていたら、別人のクラスの学生さんが久しぶりに覗いてくれる。何度か来てくれたらしいけれど、部屋にいなかったらしい。彼女と同じゼミの友人も来て、一緒にけっこう長時間就活の話などをして過す。
書いたものも見せてもらい、十分時間をかけて話してみて思うのは、やっぱり学生さんは意外に自分の「強み」とか「自分らしさ」を的確にとらえていないということ。また、直観的には分かっていても、なかなかそれを言葉にするのが難しいらしいということ。
喋っているうちに、なるほどなぁと自分自身に気づくようなところはあったのではないかと思う。
文章のほうは、ほかの年長者にも見てもらっているようだけれど、やはりおじさん世代の文章は、よくできているけれども、所詮おじさん世代の文章。若いそのひとなりのキャラクターが素直にストレートに出たリズム感に欠ける。そんなに論理的な書き方、喋り方をしない学生さんの文章が、妙に論理的になっていたりすると、無難な文章にはなるけれど、彼女の個性の魅力がうまく伝わるようにはみえない。
その点は、添削など頼まれてホイホイとやってしまうことの怖さで、いい文章に直したつもりでいて、もともとの勢いや初々しさの魅力を殺いでしまっていかねないところがある。
それでもなにかを頼まれるというのは、少しは自分もその人の役に立てるのかもしれない、と思えて、嬉しいものだ。頭の回転が速く、いつもは話が横滑りしてなかなか波長の合わせにくい人が、こちらの話を真剣に聞いてくれて、まっすぐに手ごたえを返してくれるという機会もそうそうあるものではないから、とても楽しいひとときだった。
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約束をしていた待ち人は来たらず、6時を過ぎたので3人で一緒に梅田まで出る。実は今日は珍しくケータイを家に忘れて出てしまったので、きっと待ち人はケータイにメールを入れてくれたのだろうと思ったが、どうしようもなかった。家に帰って、夜中近くになって、やっと届いたメールを見る。幸か不幸か、彼女も用が長引いて、約束をキャンセルするメールだった。
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日銀の量的緩和の解除で、金融・経済の一つの時代的な区切りがついた。早くから予測できていたことなので、市場に急変はないけれど、じわじわ効いてくるに違いないので、目が離せない。面接でトピックスとしてそんなことも訊かれる人が出てくるだろうから、ゼミででも話をしてあげたらよかったなぁと思う。もっとも、そんな話を始めたら居眠りが増えるかもしれないけれど。
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