2005年03月

2005年03月04日

トニー滝谷

19ef50f8.jpg

 映画館のはしご。まずスカラ座で「ボーン・スプレマシー」。コンパクトで見ごたえのあるエンタテインメント。マット・ディロンは肉体美だけでなく、表情に隠れた鋭い知性が感じられて、優秀な情報部員の役がぴったり。こんな間抜けな顔の情報部員はないだろう、というスパイ映画によくある嘘っぽさを感じずにすむ。息もつかせぬ展開に堪能する。
 
 錦通りを抜けて烏丸へ。Cocoのカフェで一服して、次は京都シネマで「トニー滝谷」。これはある意味で完璧な佳品。スタティックではあるけれど、美しい映像。カメラの縦横の水平な動き(ドリー)、track through solid の多用もとても効果的で、シンプルで印象的な映像を心に刻む。坂本龍一の音楽もぴったりはまっている。
 イッセイ尾形もいいけれど、なんといっても宮沢りえが美しい。彼女はますます良くなる。

 一人が50歳以上のペアは二人で2000円、というのを初めて知った。一人1000円で見られるのだから、いまどき安い。夫婦でなくてもいいし、一人は若くてもいいんだから、若い子と行ってもいいわよ、とパートナー。でもペアだからね、おごるから行こうったって、誰が!って言われるのがオチさ、と私。

                   *

 夕方、友人が、親しい人から萬養軒のカレーを貰ったから、と持ってきてくれて、パートナーのボランティア仲間の女性もまじえてカレーライスの晩餐会。レーズンなどで独特の甘みを出したビーフカレーで、さすがに美味い。ワイン、サラダ、各種チーズ、くだもの、最後にバイト中のゼミの学生さんのところで買ったロールケーキ(結構おいしかったです)とコーヒーで〆。すっかり楽しんでしまった一日でした。
ff386094.jpg


at 03:09|Permalink

2005年03月03日

no・mad・ic project

130d0e4d.jpg

 ドラマシティで、金森穣の振り付けによるコンテンポラリー・ダンスを観た。ダンスは琵琶湖ホールのローザス以来だったし、前評判が高かったので楽しみにして行った。期待に違わず、充実した内容だった。穣はいまコレオグラファーとしてもダンサーとしても旬のアーティスト。これからコレオグラファーとしては成熟していくだろうが、ダンサーとしてはいま観ておかないと、同時代の最高のダンスを見損なってしまう気がする。鍛えぬかれた身体、自信に溢れた表現。30歳ならではの、力づよい演技で堪能させてくれる。

 ダンスは動きがとまるところで本当の身体の美しさが現われるようだ。WWの穣、そしてUnder the marron tree の井関佐和子が素晴らしかった。井関は女性ダンサーの中でも特別光っていた。一瞬動きをとめた身体の線の美しさ!この作品は振り付けも斬新で、哀しく、そしてユーモラスでもあり、心から楽しめた。マーラーの音楽が心にしみた。最後の Me/mento, 4am"ne"siac の群舞も、みごとな振り付け。池田亮司の音楽がぴったり。

  公演後、全出演者によるアフター・トークに30分余りが用意された。出演者も若いが、観客のほうも8割が若い女性。あとの1割が若くない女性(笑)、1割が若い女性と来た若い男性、オジサンは大阪出身の出演者のお父さんたちと私だけ(?笑)。ゆかいな会場からの質問に出演者が友達感覚で丁寧に答えて、とてもいい感じ。若い人はいいなぁ、と年寄り嫌いの年寄りはつくづく感じながら、そのいい雰囲気の中に浸って3時間たっぷり楽しみました。

at 01:53|Permalink

2005年03月01日

『きみに読む物語』

79615f87.jpg

 いろんな人が映画みて、泣いた、泣けた、というので、先に原作のほう、読んじゃいました。映画とどこか違っているのかどうかは知りません。以前に同じようなケースで『マディソン郡の橋』を読んだことがあるので、同工異曲の感はありましたが・・・これ以上は書きません。

 なぜって、これ以上若い女性にキラワレたくないから(笑)。この前も映画の「世界の中心で愛を叫ぶ」を観て、つい正直な感想を漏らしたら、「私が感動できたんだからイイんですっ!」ってビシッ。 (うん、うん)とあたりに声なき声で同調するフンイキも (^^;・・・そうですよね。どんな小説でもどんな映画でも心うごかして泣けるってステキです。

at 20:55|Permalink
記事検索
月別アーカイブ