2009年04月20日
上七軒あたり
昨日は、前にこのブログに書いたことのある、二年坂・高台寺近くに、近々オープンする、昔の塾の教え子である西陣の大将と機織が仕事の友人がオーナーのギャラリー(プラスカフェ)の工事の、最後の仕上げに、同じボランティア仲間のパートナーが手伝いに行って、帰りに食事をごちそうになるというので、何の働きもしていない私もお相伴にあずかった。
場所は北野神社近くの、花街・上七軒界隈の路地を入ったところにある、中華料理の「糸仙」。小さい、なんでもない店だけれど、ご主人は人形づくりだったそうで、きちんとした職人気質を生かして料理の道にはいって、この界隈では一番古いくらいの店になった。
お茶屋さんは古くからのがいくらも変わらずにあるけれど、食事をさせるこういう店は移り変わりが激しくて、もうそう古いものが残っていないらしい。
おごってもらって言うのもなんだけれど、値段も安くて、味もそこそこ美味しい。やや日本風にした広東料理といったところ。
ギャラリーの方も色々苦労しながらも着々と工事が進行しているようで、パートナーの話では5月いっぱいにはオープンできるかも、とのこと。ベテランの織姫さんがここに住んで手織りの帯やらなにやらをつくり、貸しギャラリーを運営しながら、自分の作品も或る程度まとまったら展示販売するという企画。
糸仙への行き帰り、上七軒のあたりの路地を案内してもらうと、細い路地の両側は昔ながらの木造二階建てで、道に面して、窓際に機織機を置くための長い窓がしつらえられた独特の家が並ぶ。
でも、いまは機を織る音はまったく聞こえないのが、西陣の現状を端的に表わしているようです。以前なら、土曜日のいまごろの時間なら、機織の音が聞こえないことはなかった、とのこと。そう言えばもう何十年たつか分からないけれど、以前このあたりに来たときは、どこの家からも機織機の音が聞こえていたものでした。
いまちょうど上七軒の花街の芸妓さんたちによる北野踊りの季節で、北野神社へ出るあたりに並ぶお茶屋さんの角にはみな赤い提灯がともされ、慌しい様子でシャキシャキと路地へ消えていく芸妓さんの姿もちらほら。いい風情でありました。

場所は北野神社近くの、花街・上七軒界隈の路地を入ったところにある、中華料理の「糸仙」。小さい、なんでもない店だけれど、ご主人は人形づくりだったそうで、きちんとした職人気質を生かして料理の道にはいって、この界隈では一番古いくらいの店になった。
お茶屋さんは古くからのがいくらも変わらずにあるけれど、食事をさせるこういう店は移り変わりが激しくて、もうそう古いものが残っていないらしい。
おごってもらって言うのもなんだけれど、値段も安くて、味もそこそこ美味しい。やや日本風にした広東料理といったところ。
ギャラリーの方も色々苦労しながらも着々と工事が進行しているようで、パートナーの話では5月いっぱいにはオープンできるかも、とのこと。ベテランの織姫さんがここに住んで手織りの帯やらなにやらをつくり、貸しギャラリーを運営しながら、自分の作品も或る程度まとまったら展示販売するという企画。
糸仙への行き帰り、上七軒のあたりの路地を案内してもらうと、細い路地の両側は昔ながらの木造二階建てで、道に面して、窓際に機織機を置くための長い窓がしつらえられた独特の家が並ぶ。
でも、いまは機を織る音はまったく聞こえないのが、西陣の現状を端的に表わしているようです。以前なら、土曜日のいまごろの時間なら、機織の音が聞こえないことはなかった、とのこと。そう言えばもう何十年たつか分からないけれど、以前このあたりに来たときは、どこの家からも機織機の音が聞こえていたものでした。
いまちょうど上七軒の花街の芸妓さんたちによる北野踊りの季節で、北野神社へ出るあたりに並ぶお茶屋さんの角にはみな赤い提灯がともされ、慌しい様子でシャキシャキと路地へ消えていく芸妓さんの姿もちらほら。いい風情でありました。

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