2005年03月03日
no・mad・ic project
ドラマシティで、金森穣の振り付けによるコンテンポラリー・ダンスを観た。ダンスは琵琶湖ホールのローザス以来だったし、前評判が高かったので楽しみにして行った。期待に違わず、充実した内容だった。穣はいまコレオグラファーとしてもダンサーとしても旬のアーティスト。これからコレオグラファーとしては成熟していくだろうが、ダンサーとしてはいま観ておかないと、同時代の最高のダンスを見損なってしまう気がする。鍛えぬかれた身体、自信に溢れた表現。30歳ならではの、力づよい演技で堪能させてくれる。
ダンスは動きがとまるところで本当の身体の美しさが現われるようだ。WWの穣、そしてUnder the marron tree の井関佐和子が素晴らしかった。井関は女性ダンサーの中でも特別光っていた。一瞬動きをとめた身体の線の美しさ!この作品は振り付けも斬新で、哀しく、そしてユーモラスでもあり、心から楽しめた。マーラーの音楽が心にしみた。最後の Me/mento, 4am"ne"siac の群舞も、みごとな振り付け。池田亮司の音楽がぴったり。
公演後、全出演者によるアフター・トークに30分余りが用意された。出演者も若いが、観客のほうも8割が若い女性。あとの1割が若くない女性(笑)、1割が若い女性と来た若い男性、オジサンは大阪出身の出演者のお父さんたちと私だけ(?笑)。ゆかいな会場からの質問に出演者が友達感覚で丁寧に答えて、とてもいい感じ。若い人はいいなぁ、と年寄り嫌いの年寄りはつくづく感じながら、そのいい雰囲気の中に浸って3時間たっぷり楽しみました。
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