2025年02月26日

花粉症の症状はピタリととまったけれど・・/「契情買虎之巻」を読む

 昨日からのみはじめたアスゲンで、ここ1,2か月は起床時からずっとハナミズが途絶えず、自転車で上賀茂などへいっても、ひっきりなしにハナミズが湧き流れて、信号でとまるたびにべちゃべちゃになるマスクをとっかえ、たくさん用意したティッシュ―で洟をかんでなんとかしのいできたのですが、嘘のようにピタリとその症状がとまりました。

   もう何年か前から、花粉症がひどくて、医者が処方するアレルギー抑制剤なども使ってみたけれど、全然きかず、きくのはアスゲンだけ、ということは分かっていたのですが、かなり強い眠気を催すので、こんなのをずっと飲み続けていたら確実に頭が働かなくなって、はやくボケそうだなぁと思ったので、なるべく服用しないようにしていたのです。けれどもあんまり症状がひどくて、ひょっとしたら最近頻繁におきる頭痛も花粉症からくるものではないか、という疑いを生じたので、昨日からアスゲンをのんでいます。

 頭痛の方がこれで収まるかどうかは分からないけれど、いまのところ頭痛は起きていません。きく薬というのは、それだけ身体に強い作用を及ぼすわけで、もともと身体にとって薬=毒物ですから、いずれにせよできるだけのまないに越したことは無いのでせすが、これほどひどい症状が続くとやっぱりある程度のんで症状がおさまるのを待つようにしないと、それはそれで何をしようにも差支えるので、痛しかゆしですが、いまは飲む方を選択しています。

 その為に終日ぼぉーっとし、ときにうとうとしたり、なにもせずに椅子に寝そべって時を過ごすような状態で、どっちみちおちついて読んだり書いたり考えたりする気になれないので、きょうはいままで面倒でほうっておいた確定申告の書類を作成することを思い立ち、半日がかりで夕食前には仕上げました。去年も書きましたが、私の収入はいまや年金しかないので、厚労省のと私学共済と二つあわせても年間の収入はごくわずかだし、特別なことは何もないので、他人が見れば、こんなに簡単な確定申告はないよ、と思うでしょうし、いったいなんで半日もかかるんだ?と不思議がるかもしれません。

 けれども、私はこの種のお役所の書類づくりが非常に苦手だし、おまけに数字いじりが多いので、それも極端に不得意で、電卓を何度たたいても合わなかったりすることが多いので、私なりにひどく苦労するのです。所得がいくらまでなら、この欄に従って計算してある数字をはじき出す、というような条件つきの計算がたくさんあって、単にこちらの証拠書類の数字をそのままあっちへ移せばいいというものでもないので、そのへんが実に面倒で煩わしい。医療費は色んな補助を受けながらも自己負担分だけでも結構多くなっているので、とっておいたたくさんの領収書の数字をひろってみたけれど、還付される下限の10万円にあと何千円だったか不足で、結局還付無し。これだけたくさんの領収書を気をつけて残し、計算してみたあげく、一円も帰ってはきません、となるとどっと疲れます(笑)。

 こういうことでは、とてもじゃないけれど、私には何かお店をやって個人事業主として確定申告するなんてことは、到底無理でしょうね。きっとそこらのラーメン屋さんとかパン屋さんとかたこ焼き屋さんとかの御亭主でも、そんなことはお茶の子さいさいでやってしまえるのでしょうが、私にはそういうのは神業としか思えません。

 しかし、今日良かったのは、苦労してようやく最終的な税金の支払いがいくらになったかというと、ゼロでした。つまり支払う必要がなかったのです。例年は、比較的わずかではあっても振り込んでいたので、今年はゼロで助かりました。なぜ違ったのかいうと、岸田首相の公約した「減税」のおかげだったのですね。一人当たり3万円の減税なので、わが家は2人分、6万円の減税ということになり、これを支払うべき税額から差し引くとマイナスになるので、実質的に支払うべき税金はゼロになりました。だから、本来支払うべき税額が2万円だったとすれば、ゼロになったということは、その2万円分が、岸田さんの公約した「減税」分、ということになります。これは私たちのようにささやかな家計にあっては、大変ありがたい恩恵で、岸田さんがああいうことを言い出したときは、そんな面倒なことをせずに、さっさと6万円くれたほうがいいのに、と思いましたが、いまとなれば、たとえ減税が実質2万円ほどになってしまったとしても、ふところから新たに出さなくてはならないお金がなくなる、というのはやはり嬉しいことですね。どうもみみっちい話になってしまいましたが(笑)

 ところで、先に注文しておいた『洒落本大成』の第7巻が届き、早速所収の「契情買虎之巻」を読んでみました。この話はもとは千石を領した者の娘で「おやゑ」といった、「松田屋」の女郎瀬川についての話ではありますが、検校の身請けといった話ではなくて、基本的には「五郷」という男と瀬川の恋愛譚というか、瀬川の悲恋物語のようです。

 おやゑは「まだ十六の薄ざくら。花ものいはず溢(こぼれ)る愛敬。みる人なづまさるはなかりきと也」。五郷のほうは、「こゝに五郷(ごきゃう)といへる大通の色男あり。色艶(こまやか)にすきとをり。鼻すじ唇眼中(めのうち)すずしく、痩(やす)るにあらす肥(こゆる)にあらす。中ぜいにしてのっしりと。黒はぶたへを上になし中着(あいき)はくろ出のかはり八丈。その下にかさねしは。かんとう嶋に古わたりざらさ。もみの袷の半袖じゅばん。皆黒なゝこの襟をかけ。鳶(とび)羽二重のはおり長く。茶どんすの帯をむすび。中はへのさかやきに。すこし大(おゝ)くひたいをかつがせ。ゆいたてならざる水髪本田。うらつけぞうりを。きよらかなるすあしにはき。さも大やうにあゆみくる。取りつくらはぬうつ高さ。しぜんと威あって猛(たけ)からす。」などと、やたら詳細にその男っぷりが紹介されています。

 その五郷が女郎瀬川のところへやってきて、瀬川の打ち明け話を聞きます。「わたしや夫のために。身をうりいした者でござんすが。その夫に死にわかれて。たよりのない身のうへでおざりいす(トしばしなみたにくれけるがやうやうにめをおしぬくひ)せめてぬしでもお出なんすと。ちっとはわすれるひまもありいすが。外(ほか)のきゃくじんへでいしては。かた時もつとまりいせぬゆくすゑながいねんの内は。しぬもしなれぬしゅじんのからだ。きみけいせいと。やつしいすが。心のうちはこれみなんし(トしろむくの。間にかけたる五条げさ。はつかしそふにうちおゝふ。五きゃうも。めにもつ涙のつゆ。掌におしぬぐひ)[五きゃう] としはもゆかぬに。さりとてはよにもまれなるてい女のかがみ。女はさこそありたきもの。聞けばきくほど気がいたむ。・・・とぞっこんほれ込み、いい仲になり、心中を誓い合うほどになります。

 ところが五郷のほうは悪い養母、番頭に座敷牢にとじこめられて動きがとれなくなり、一方、瀬川のほうには、あらたにおお金持ちの「きり山」なる者が瀬川に惚れ込んで、金は千両でも二千両でも出すと言い、瀬川を身請けしてしまいます。瀬川は、「きり山は。せ川をうけ出し。わがものとしてくどけども。けびやうの床にふりつけられ。一どのはしも心みず」というふうに、五郷に義理立てしつづけるのですが、むろん五郷は知る由もなく、瀬川が心変わりした、と思い込みます。

 結局瀬川は、五郷に合わせるという男(軍次)に騙され、殺されてしまいますが、そのお腹の中には五郷の赤ん坊が出来ていて、彼女が亡くなる時に生まれ出ます。

 ここからは幽霊話で、瀬川の一途な思いが、彼女を五郷のもとへ導き、逢うと五郷は瀬川の心変わりをなじって、帰れ、というのですが、瀬川は彼の赤ん坊を残して消え去り、そこではじめて五郷は彼女の本当の心根に気づく、というわけです。

 この洒落本は一般には人情本の先駆けと言われているようですね。


今日の夕餉
★鮭の味噌づけ
 鮭の味噌漬け

★手羽先と大根の煮物
 手羽先と大根の煮物

★わさび菜とロマネスコ、ディルマヨ添え
 わさび菜とロマネスコ ディルマヨネーズ

★モズクきゅうり酢
 モズクきゅうり酢

★ほうれん草のおひたし
 ほうれん草のおひたし

★シイタケの肉詰め焼き
 シイタケの肉詰め焼き

★えび豆、ダイコン葉のジャコ金ぴら
 えび豆、ダイコン葉のジャコキンピラ、スグキ
(以上です)











saysei at 22:19│Comments(0)

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