2025年01月21日

暖かな日

 20日(月)は二十四節気の最後にあたる「大寒」で、そこから立春の前日、2月2日までを「大寒」あるいは「大寒期」と言ったりするそうで、暦の上では、一年で一番寒い時期ということになっています。

きょうの比叡

 けれども、きょうの京都市はよく晴れて、スマホの天気サイトをみると、気温も10℃程度(最低2℃~最高10℃)。最近は寒さに馴れたせいか、10℃程度になるとむしろきょうは暖かいな、と感じるほどですから、実際電動アシスト自転車を走らせて府立大学図書館へ本を返し、そのまま上賀茂の野菜自動販売機を覗いて回っても、寒いという感じはなく快適でした。

   マンションの駐車場にしつらえてある、いつも3番目に行く販売所で千円札を百円玉に両替しようとして札を入れたら、札を吸い込んだまではよかったけれど、一向に百円玉が出てこない(> <) そりゃぁないだろう!と仕方なく販売所に書いてある農家さんのところへ電話をかけたら、じきにおじさんが車でかけつけてくれて、ちゃんと返してもらいました。ここでは太い元気そうなお葱を2束買いました。1束200円。葱は立てて保管しておくと常温でも驚くほど長く新鮮さを保っています。

  それから戸田農園さんのボックスを覗くと、なんとこの季節に珍しいことにトマトが出ていました!それもわが家の朝食用なら二人で食べても一個で3日分くらいありそうな巨大なトマトで、育ちたいほうだい育ってもう皮がはちきれています。値段は3個で600円とひどく高かったけれど、まあずっと待ち焦がれた戸田農園のトマトでもあるし、この季節に買えることはもうないかもしれないので、張り込んで買いました。いつもの戸田農園のトマトの名に恥じずホンモノのトマトの濃い味がするかどうか、明日の朝食が楽しみです。

  戸田さんのところではほかに、キュウリ(3本200円)も買いました。これもパートナーがダイエットせずに肥えてしまった女子高生みたい(笑)と評した、短くてやたら太いキュウリです。戸田農園では野菜を放任主義で育てているらしくて、だいたい市場に出せないようなとんでもなく巨大化あるいは肥大化した茄子やキュウリや大根やネギやカボチャがしばしば出ています。わが家のように少人数だと、もう少し手入れしてダイエットの行き届いたようなやつを出してくれんかなぁ、とも思うけれど、味は抜群に美味いし、おおむね市販のものと比較してずっと新鮮で美味しくて安いので、まあ文句を言わずに買ってくるのですが・・・。

  府立大学は学内の試験シーズンに入るらしく、図書館の本の一般への貸し出しはきょうから停止です。私は以前から借りて必要なコピーがとりたかったものは、ひととおりきょうまでに全部処理できたので、しばらくは借りだせなくても不都合はありません。

 きょうは自分がこれまで書いてきた、「古今集を読む」や「吉本隆明試論」など、少しブログでの連載が長くて、ファイルではパソコンの中に保存していたけれど、紙に印刷していなかった書き物をできるだけ全部印刷していきました。磁気テープの寿命が20-30年しかなくて、2025年の今年あたりにはもう再生機器も入手できなくなりそうで、じきに消えてしまう運命だということが話題になっていますが、デジタルメディアのほうも怪しいもので、私が情報記録用と称するDVDに保存しておいたデータの何分の一かは、歳月を経て再生しようと思ったら、まったくできませんでした。ちょっとした不具合で再生できなくなってしまっていたり、データが消えてしまっていたり、デジタル情報に変換して記録したから安心なんてことは全然ないことを身に沁みて経験してきました。

  だから、結局紙媒体のほうがまだましなのですね。一番良いのは1000年前のように、毛筆に墨をつけて和紙に書いておくのが一番よくて、虫食いやカビ対策だけしておけば1000年以上もつことは証明済みです。まあわたしが書いたものは千年も残す必要はありませんが(笑)

 それよりも自分が生きているあと何日か何か月か何年?か分からないけれど、その間だけでも、いつでも気が向けば直ちに取り出して自分自身の書いたものが読める、ということが私には必要で望ましいことなので、そのためにはディスプレイで読むのはとても読みにくいので、保管場所は少しとってしまうけれど、紙に印刷してファイリングして、本棚を整理して立てて置けば一番その願いに適した保管だと思うのです。そしてデジタルデータと重複するけれど、相互に紛失等のリスクに対する備えにもなります。

 きょうはトランプが第47代(だったかな?)の米国大統領に就任する日だったのか、新聞もテレビもそういうニュースで同じようなことばかり報じていました。不法移民の大量強制送還、カナダ・メキシコさらに中国をはじめ諸外国すべての輸入品にかける高関税、そして気候変動に関するパリ協定からの再離脱、あとはWHOからの撤退やら、おそらくはウクライナが大きな譲歩を強いられるだろう停戦仲介等々。

 たしかに欧米など世界の先進諸国は移民問題の処理に失敗したし、国連の機能不全で安保常任理事国で拒否権をもつロシアの侵略にまったく無力だし、同じく戦争犯罪を繰り返すイスラエルに対しても安保常任理事国で拒否権をもつ米国の反対で懲罰を与えることもできない。エネルギー資源や経済全般が戦争の武器に使われて各国は高いインフレ率に苦しめられ、移民問題もあいまって、民主主義国家の政権与党は軒並み国民からそっぽを向かれて、ポピュリズム的手法にたけたファシスト的党派が著しく伸長する結果になっている・・・政府などよりも犯罪者やファシスト的党派などのほうが、サイバー空間の支配に勝り、いまや民主主義の良識など全く通用しなくなって、虚偽と中傷で捏ね上げた言説の暴力が堂々と横行して、それらに批判的な個人を殺すまでになっているのは、わが日本でも兵庫県をはじめ、いたるところで見られるようになった現象です。こうした現象を背後で支えているのは、やはりほんの一握りの権力者たちが富と権力を握る超格差社会化の進行で、この閉塞状況に置かれた大多数の弱い個人の或る部分が、その抑圧に耐えきれなくなり、鬱憤を誰でもよいから狙いを定めた獲物に向けた集団的な狩りのような攻撃で晴らそうとする形で暴発しているのが、いまのSNSのサイバー空間での誹謗中傷的言説の暴力の横行の本質なのでしょう。本来なら虐げられて一番どん底に追い詰められた弱者が、自らを凶器(≒狂気)と化し、同類たちと群れをなして暴発しているありさまは、ナチスが政権をとる前夜のベルリンの風景となんとよく似通っていることか。 

 こうした状況を切り開く方法を心得た政治家をいまの世界に見出すことはできないようですから、当分は事態はいっそう悪い方へ向かって堕ちていくほかはないのでしょう。それが行きつく先を見ずにあの世へ行ける我が身をむしろラッキーだと思うべきなのかもしれません。しかし、そんなひどい世の中で生きていかなくてはならない次の世代、次の次の世代の、まっとうな人たちには、あまりにも不公平ですね。私たちの世代が身を楯にして、そういう理不尽な力に抗おうとしてこなかったことの結果がこれだとすれば、私たちの世代の責任ははかりしれないほど大きいと言わなくてはならないでしょう。いまからでも、せめてひとりひとりが抵抗していかなくては、と心から思い、また願っています。

きょうの夕餉

★ブロッコリのチーズハーブフライ、エビフライののこり
ブロッコリのチーズハーブフライとエビフライののこり

★ぶりの味噌漬け
 ぶりの味噌漬け

★鯵の南蛮漬け
 鯵の南蛮漬け

★丸大根とイカの煮物
 丸大根とイカの煮物

★五目豆の煮もの
 五目豆の煮もの

★マカロニサラダ
 マカロニサラダ

★芋煮(牛肉、サトイモ、ネギ、シイタケ)
 芋煮

★スグキキムチ
 古漬けスグキほか

(以上でした)













saysei at 22:00│Comments(0)

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