2024年08月28日
ピカソの映像にだけ残る20点の作品
きょうは最後に残った二つ(本来はワンセット)の突っ張り棒を、ほとんど崩壊して落ちそうなテラスの梁2本の支えに立てました。高さが足りないので、庭の隅に打ち捨ててあった漬物石とお隣との境に並べた石に交じっていた少し大きめの石を土台に用いて立てたのですが、梁の一方の端が腐ってぐっと下がっていて、持ち上げようにもまだ腐りかけの長い横板の列が何枚も乗っかっているために、とても持ちあ上がらず、従ってかなりひどい傾斜がついているので、突っ張り棒の上の支え足で水平に押すことができず、半分浮いているようなありさま。
とりあえずセットはできたけれど、何かちょっと力が加わってズレたら、もう突っ張り棒としての役割をまったく果たせなくなるでしょう。これはもうどうしようもないので、今回はこれまで。早めに工務店のプロに工事を頼むほかはないでしょう。
突っ張り棒をとりつけるのにテラスの下にもぐって作業しないといけないので、その姿勢をとるだけで肺が圧迫されるせいか呼吸がひどく難しくなって、途中で気が遠くなるような感じがしたので、さすがに作業をやめて、しばらくは静かにして深い呼吸を繰り返して休憩し、なんとかぶっ倒れずに済みました。作業と言えるほどの作業でもないので、単にしゃがんでタオルを敷いたところへ片膝をついてセットするだけで、かくもしんどくなってしまうのか、といまさらながら現在の体力、余力の乏しさを思い知らされる始末。
汗まみれ、木くずまみれ(木がほとんど腐っているので、ボロボロと端から木くずが落ちかかる)になり、作業を終えるとすぐにシャワーを浴び、梅干しを入れた冷えたお茶をがぶがぶ飲んで一休みしてから昼食。
そんなわけで午後はうとうと。
たまたま先日処分しようと思って出していたDVD「天才の秘密 ミステリアス ピカソ」という、アンリ=ジョルジュ=クルーゾー監督のドキュメンタリーを見ました。ずっと以前にも見たことがあって、面白かったのを覚えていたからです。DVDケースに書かれたところでは、1956年度のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品のようです。「トリュフォー、プレヴェール、バザンが絶賛した幻の傑作」と謳っています。作中ピカソが描いた20点の絵は、もうこの映画の中にしか存在しないのだそうです。
ピカソがほとんど即興で描いていく線画が形成されていく現場がリアルタイムで撮られていて、とても面白い。はじめ筆を走らせ始めたときは、何を描きたいのかさっぱり分からないけれど、大胆な線がいつの間にか形をなしていき、さすがだねえ、と感心していると、ほぼこれで結構いいじゃないの、と思う頃に、ほとんどそれを潰してしまうような黒のべた塗りや、太い線が縦横に走って、おいおい、と驚かされます。
私も何の絵心も描く方法についての心得もないど素人ながら、ときどきスケッチして色塗りなどするので、せっかくわりといいな、と自分で思った線画に色を付ける段階でぶち壊してしまうことが多いので、心配になるのですが、さすがにピカソはたいていはうまく処理していきます。けれど、私がみて、どうみてもこれはせっかくの線画を潰してしまったな、と思えるものもありました。天才と雖も、いつも100%成功するとは限らないようだし、はじめから出来上がりをイメージしてそこへ向けて描いていくわけではない、ということが彼の描き方をみているとよく分かります。創作の秘密、というやつが、これほど手に取るように素人にも分かる映像というのは、そうそうあるものじゃないでしょう。
見終わると、ちょっと手放すのが惜しくなりました(笑)

きょうの芙蓉

全部で3輪だったと思います。あいかわらず樹冠のあたりでだけ咲いています。
きょうの夕餉

冷奴のクルミ味噌のせ
野菜の天ぷら。
茄子、レンコン、シイタケ、万願寺唐辛子、ニンジンとタマネギのかき揚げ、カボチャ、鶏の胸肉の梅大葉巻き。

鯛のアラ炊き
(以上でした)
いま九州南部にいる台風10号ですか、ほんとにへんな台風ですね。太平洋から北上して上陸はしても東日本で、そのまま東へ抜けていくのかと思っていたら、わざわざ西へ曲がって九州南端に上陸してそのまま九州を縦断北上、かと思えば東へ急角度で曲がって本州に向かい、そのまま中国・四国から近畿・東海・関東へと東漸し、今度はまたそこから突如向きを変えて北関東から東北、北海道へとひたすら北上するというふうに、日本全土をくまなく襲うという稀な台風です。なんだかトマホークみたいな正確に誘導されて狙った日本の国土をくまなく爆撃して回るみたいなやつですね。
こういうの、何とかならないものなんでしょうか。台風なんて大昔から襲来しているのだし、南の海で発生した時点で台風の眼をなんとかしてしまって、潰してしまう、ということができないんですかね。教養部時代の友人に地球物理学へ行った秀才がいて、彼は海洋物理みたいな方へ行ったようですが、いまだに流体力学というのはいろいろ謎が多いみたいで、突然船が真っ二つになったりするような事故についても、もちろん波の力によるものであることは確かなのだけれど、その力の働き方を解析するのは至難の業らしい、なんて噂を聞いたことがあります。
太平洋にあるうちに台風の眼に爆弾でもぶち込んだら吹っ飛ぶとか(笑)、多少乱暴でもいいから、なにか手がないんでしょうかね。毎年日本をはじめ極東アジアに何百億円相当の被害を及ぼしているはずですから、いいかげん有効な対策が研究開発されてもいい頃ではないか、と思うけれど、やっぱりこの種の規模の大きい自然現象をコントロールすることはまだ人間には無理なようですね。台風にせよ地震にせよ火山噴火にせよ・・・
とりあえずセットはできたけれど、何かちょっと力が加わってズレたら、もう突っ張り棒としての役割をまったく果たせなくなるでしょう。これはもうどうしようもないので、今回はこれまで。早めに工務店のプロに工事を頼むほかはないでしょう。
突っ張り棒をとりつけるのにテラスの下にもぐって作業しないといけないので、その姿勢をとるだけで肺が圧迫されるせいか呼吸がひどく難しくなって、途中で気が遠くなるような感じがしたので、さすがに作業をやめて、しばらくは静かにして深い呼吸を繰り返して休憩し、なんとかぶっ倒れずに済みました。作業と言えるほどの作業でもないので、単にしゃがんでタオルを敷いたところへ片膝をついてセットするだけで、かくもしんどくなってしまうのか、といまさらながら現在の体力、余力の乏しさを思い知らされる始末。
汗まみれ、木くずまみれ(木がほとんど腐っているので、ボロボロと端から木くずが落ちかかる)になり、作業を終えるとすぐにシャワーを浴び、梅干しを入れた冷えたお茶をがぶがぶ飲んで一休みしてから昼食。
そんなわけで午後はうとうと。
たまたま先日処分しようと思って出していたDVD「天才の秘密 ミステリアス ピカソ」という、アンリ=ジョルジュ=クルーゾー監督のドキュメンタリーを見ました。ずっと以前にも見たことがあって、面白かったのを覚えていたからです。DVDケースに書かれたところでは、1956年度のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品のようです。「トリュフォー、プレヴェール、バザンが絶賛した幻の傑作」と謳っています。作中ピカソが描いた20点の絵は、もうこの映画の中にしか存在しないのだそうです。
ピカソがほとんど即興で描いていく線画が形成されていく現場がリアルタイムで撮られていて、とても面白い。はじめ筆を走らせ始めたときは、何を描きたいのかさっぱり分からないけれど、大胆な線がいつの間にか形をなしていき、さすがだねえ、と感心していると、ほぼこれで結構いいじゃないの、と思う頃に、ほとんどそれを潰してしまうような黒のべた塗りや、太い線が縦横に走って、おいおい、と驚かされます。
私も何の絵心も描く方法についての心得もないど素人ながら、ときどきスケッチして色塗りなどするので、せっかくわりといいな、と自分で思った線画に色を付ける段階でぶち壊してしまうことが多いので、心配になるのですが、さすがにピカソはたいていはうまく処理していきます。けれど、私がみて、どうみてもこれはせっかくの線画を潰してしまったな、と思えるものもありました。天才と雖も、いつも100%成功するとは限らないようだし、はじめから出来上がりをイメージしてそこへ向けて描いていくわけではない、ということが彼の描き方をみているとよく分かります。創作の秘密、というやつが、これほど手に取るように素人にも分かる映像というのは、そうそうあるものじゃないでしょう。
見終わると、ちょっと手放すのが惜しくなりました(笑)

きょうの芙蓉

全部で3輪だったと思います。あいかわらず樹冠のあたりでだけ咲いています。
きょうの夕餉

冷奴のクルミ味噌のせ

茄子、レンコン、シイタケ、万願寺唐辛子、ニンジンとタマネギのかき揚げ、カボチャ、鶏の胸肉の梅大葉巻き。

鯛のアラ炊き
(以上でした)
いま九州南部にいる台風10号ですか、ほんとにへんな台風ですね。太平洋から北上して上陸はしても東日本で、そのまま東へ抜けていくのかと思っていたら、わざわざ西へ曲がって九州南端に上陸してそのまま九州を縦断北上、かと思えば東へ急角度で曲がって本州に向かい、そのまま中国・四国から近畿・東海・関東へと東漸し、今度はまたそこから突如向きを変えて北関東から東北、北海道へとひたすら北上するというふうに、日本全土をくまなく襲うという稀な台風です。なんだかトマホークみたいな正確に誘導されて狙った日本の国土をくまなく爆撃して回るみたいなやつですね。
こういうの、何とかならないものなんでしょうか。台風なんて大昔から襲来しているのだし、南の海で発生した時点で台風の眼をなんとかしてしまって、潰してしまう、ということができないんですかね。教養部時代の友人に地球物理学へ行った秀才がいて、彼は海洋物理みたいな方へ行ったようですが、いまだに流体力学というのはいろいろ謎が多いみたいで、突然船が真っ二つになったりするような事故についても、もちろん波の力によるものであることは確かなのだけれど、その力の働き方を解析するのは至難の業らしい、なんて噂を聞いたことがあります。
太平洋にあるうちに台風の眼に爆弾でもぶち込んだら吹っ飛ぶとか(笑)、多少乱暴でもいいから、なにか手がないんでしょうかね。毎年日本をはじめ極東アジアに何百億円相当の被害を及ぼしているはずですから、いいかげん有効な対策が研究開発されてもいい頃ではないか、と思うけれど、やっぱりこの種の規模の大きい自然現象をコントロールすることはまだ人間には無理なようですね。台風にせよ地震にせよ火山噴火にせよ・・・
saysei at 22:27│Comments(0)│