2022年09月29日
今日の芙蓉、上賀茂めぐり、書店

今日は芙蓉がよく咲いています。少し曇り空がいいのか・・・

2階のアーちゃん(いんこ)のいる部屋の窓から。
きょうも上賀茂めぐりで、戸田農園さんのバンが野菜を補充しておられるところに行きあわせました。10月に、と言っておられたトマトのことを訊くと、うまく成長しなかったとのことで、残念ながら次は年明けになるそうです。朝のサンドに挟むトマトは、しばらく北海道産とか市販のあまり美味しそうじゃないトマトになりそうです。
きょうは美味しそうな細めのキュウリと茄子を補充されたところだったので、それとニンニクをゲットしてきました。昨日はトウガンや大根の抜き菜をここで、ネギやトウガラシをほかで買ってきました。
もっと早くこの販売コーナーを知っていたら、と思ったと話したら、いやうちも1年半ほど前からです、と言っておられたので、長く京都に住んでいても知らなかったのは当然でした。
きょうは大垣書店で池田浩士さんの『ボランティアとファシズム』という本を、少々懐の痛む値段でしたが、エイヤっと衝動買いしました。前から気になるタイトルだったし、だんだん世の中がまたファシズムの時代に戻って行くというのか、新しい形のファシズムを模索し始め、近づき始めているようは予感がして仕方がないので、いまのうちに過去から学べることは学んでおきたいと思って・・・なんちゃって、もう私は世の中がどうなろうと、その世の中に生きてはいない人間なのは分かっているので、そんな殊勝な気持ちからなんてのはウソウソ。単なる知的好奇心ってやつです。
池田さんには、失業時代に大学の裏手にあったもっきり亭という酒場でお目にかかったことがあって、もちろん向こうは私のことなど知る由もなかったのですが、カウンターの中の店の主人が私の学生時代の友人で、池田さんに私のことを紹介して、何か(翻訳とか)仕事でもあれば、みたいなことを言ってくれたのです。もちろん、それはこいつはぼくの学生時代の友人ですねん、という軽い挨拶がわりに一人で飲んでいる池田さんに声をかけてくれたというだけのことで、突然そんな機会があるわけもなく、こちらにもその用意があったわけではなく、池田さんは、あ、そうですか、とこちらを見て柔らかな了解の表情をしてみせた、ただそれだけの出会いでした。
しかし、私の方は彼がドイツ文学者だけれどマルクス主義者らしく当時よく読まれたルカーチを論じたり、ファシズム研究でよく知られた人だという程度のことは知っていたし、たしかカフカ論などいくつかを読んだ覚えがありました。その印象から、もう少し年輩の顎の張った硬い感じの印象の人ではないかと想像していたので、眼の前にいるのが予想よりずっと若くみえる、細面のヤサオトコと言っていい女性的な柔和な印象を与える人(もちろん男性)だったので、意外な気がしたことを覚えています。
彼に遇ったのは後にも先にもそのときだけで、ほんとうはこういう人をこそ「スナップショット」のほうに書くべきだったかも、と思うような、縁もゆかりもない方なのですが、近頃の世の中の動向を見ていて、ふと彼の著作のことを想い出して読みたくなったのです。これは近年出された本のようですが、彼は半世紀ほど前から今起こりつつあるような事態について歴史的な経験を検証しつづけて、警鐘を鳴らしてきたのだろうと思ったのです。
阪神淡路大震災や東北大震災の直後から、私の周囲にも、現地にはいってボランティアを続けているような人が出てくるようなことがあり、先般の東京オリンピックも今回の国葬と同様に国民の意見が分かれる中、強行され、再び沸き起こったボランティアの動向が、選手たちのパフォーマンスとともに、金や利権まみれの興行を美しく彩る結果になったこともあわせて、かねてから違和感を覚えずにはいられなかったボランティア熱について、歴史的な経験を読み解いてくれる期待があって手にとった次第。
きょうの夕餉

子持ちカレイの煮つけ

茄子と万願寺唐辛子のジャコ炒め煮

豚肉のネギ巻焼き

大根の抜き菜、アゲ、チクワ、シメジの薄味煮

ブロッコリのタルタルソースチーズグラタン

オニオンスライス冷奴

モズクきゅうり酢

野菜サラダ

ぬか漬けと紫蘇の実の佃煮
以上でした。
saysei at 13:48│Comments(0)│