2022年09月29日
栗のあく抜き
四国の内子町が郷里のお友達からいただいた栗。パートナーがきょうも、あく抜きのために深い鍋に入れて、とろ火にかけています。強い火でぐつぐつ煮ると栗の実が壊れてしまって、お友達にも差し上げるマロングラッセみたいな、栗の形を残したままの、美味しい栗菓子をつくることができなくなってしまうからです。もう4日目です。
栗の実はそれほどアクが強いようです。そういえば栃餅をつくるとき何が大変といって、栃の実のあく抜きが大変だと聞いたことがあります。林へ行って栃の実をたくさん拾ってくるのはいいけれど、その皮を剥いて、そのあとアクとりをするのに大変な時間がかかるんだそうです。
縄文時代の日本人の主食はドングリだったというのを実証実験をやって主張している国立民族学博物館の研究者の本を読んだことがありますが、そこでも調理の最大の問題はアクぬきだったようです。でもきっと1万年くらい前から日本人はそんな木の実を食べようとして一所懸命アク抜きの労をとってきたのでしょうね。
saysei at 10:44│Comments(0)│