2025年04月21日
きょうの国会中継から(4月21日) ~ 愚かな愚かな小沼巧議員の質問時間の浪費
きょうの国会中継から
愚かな愚かな小沼巧議員の質問時間の浪費
先ほどから国会中継をやっていたが、自民のを一人聞いて、次の立憲民主の女性議員の何の意味もない質疑に続いて、同じ党の小沼巧という議員の質疑に入って、あまりにも阿呆な質問ばかりしつこくやっていたので、思わず一体どんな阿呆面した奴が居丈高に喋っているのかと、無理に首を捻って画面を確かめたほどだ。
質問はひたすら、過去の日米貿易協定関して、今回のトランプ政権の関税政策が協定違反であり、そもそも交渉のテーブルに載せること自体が協定違反ではないか、という理解を前提に、日本政府は日米貿易協定違反である、という認識を持っているのか。ならばなぜこれが交渉のテーブルに載るのか。そこが曖昧だから交渉せざるを得ないのではないか。
要はそんなことだ。それだけのことを繰り返し馬鹿みたいにしつこく重ねるだけで、ほかには何もない。
日米貿易交渉はかねてから貿易不均衡や、関連する日本の自動車産業の攻勢による米国自動車産業の衰退や米の特殊性を盾に米国の農産物を輸入に関税など様々な障壁を設けてきたことへの不満、次元は異なるが、国家の安全に関わる防衛に関して、米国には日本を守る義務はあるが、日本は憲法上軍事的に米軍を守れず、国土に米軍基地をおく義務を負うのみである、という片務的なものであることが、米国側の心象をずっと不満として抱き続けてきた。
これを確か安倍政権の時に押し切られそうな強いプレッシャーがあったが、トランプの恣意性と相対(あいたい)的なディールをこととする手法によって、「安倍との友情」とやらで、一時棚上げしたにすぎない。いずれは正面から向き合わなければならないことは言うまでもない。
私は、米や他の農産物に関する米国の要求は、ほぼ全て受け入れれば良い、とかんがえる。
また、自動車の誤解に満ちた「非関税障壁」についても事実上全部みとめ、米国と同じ規制水準にすれば良い。それでも米国車が売れなければ(売れるはずがない)、いくらお馬鹿な米国の怠惰な自動車産業の連中も、自分たちの製品に価値がないことを身に染みて覚らざるを得ないだろう。
米や農産物の市場開放は長期的には必須であり、また日本の農業振興に役立つ。当面は輸入増で、これまで膨大な税金を使って過保護にしてきた国内の零細生産農家は破綻するから、これをあらかじめ救済して新しい技術や体制に基礎をおく次の時代の農業の生産、流通のモデルを作り、根本から農業革命を推し進めなくてはならない。
ただし、絶対に間違えてはならないのは、生産農家への救済措置を取ることは許容されるが、その利害を代表するという建前で生産農家を搾取してとんでもなく肥大し、政権党議員らと癒着して巨大な政治力を持つに至った農協だのJAだの農業連合会だの私は知らないが巨大な利権を貪る既得権をしがみついて離さない組織、団体は、完膚なきまで叩き壊し、2度とゾンビのように再生することを許してはならない。
ましてやそんなゾンビに国民の血税を一滴たりとも注いではならない。
これまでのいわゆる政治改革が実質的には何もすすまず、もっとも安定した政権であった中曽根内閣でやっとの国鉄民営化、圧倒的に国民の支持を得た小泉内閣でも郵政グループの中途半端な解体しかなし得なかったのは、こうしたら一旦肥大した権力を手にした既得権者は、ほとんど暴力的な剥奪でしか既得権を手放すことはあり得ないことを世に知らしめた。
私たちはこの教訓から学ばなくてはならない。さもなくば改革など永遠に訪れない。
その意味では、今回のトランプの関税政策による破壊力は、日本の旧体制打破、肥大した無用の権力の完膚なきまでの解体、既得権からの引き剥がし、将来の日本のあり方を示す新しい体制づくりにとって、まさに千載一遇のチャンスであり、強力な外圧でしか動かないそれら抵抗勢力を、癒着政治家もろとも一掃するまたとはない機会だ。
おそらく、この機会をのがせば、もうわが国の旧態依然の権力構造は永遠に変わらず、わが国は世界に大きく遅れをとった劣等国として衰亡の一途を辿るだろう。
この外圧を国内既得権の解体の武器に変えることに比べれば、トランプ旋風の良し悪しなどどうでも良い。
国難には違いない。だから、国難だからこそ、全国民、政治家、官僚らが一致団結して、これまで個々の利害に執着してきた既得権の類にしがみつくことを許さず、肥大した抵抗勢力の権力を剥奪し、組織を徹底的に解体してしまうことが、最優先だ。
与党内でも常に少数派だった石破にはそれがよくわかっているはずだ。くれぐれも米作農家を守り育てることと、肥大した無用の既得権者に過ぎない農業団体を守ることとを混同しないことだ。後者は外圧を利用して、すぐにでも解体すべきだ。
ここを忘れたら、改革などありえない。米などいくら輸入しようが、国内の個々の生産農家を守る手立てさえ講ずれば、まったく恐れる必要などない。農業団体には解体の恐怖を味合わせでやれば良い。
こうした外圧を国内の劇的な改革の水路に導くことで、日本の農業が将来にわたり国民の食糧を持続的に供給し続け、貿易摩擦や戦争などに遭遇しても耐えられる可能な限り自給自足的な体制に近付けることが、食糧安全保障における国家百年の計として是非とも必要だ。
それはまた同時に将来の先端技術農業で世界野市場に打って出るまたとないチャンスでもある。
これらすべてに、国家百年の計を構想し得る透徹した構想力に支えられた長期的な展望が不可欠だ。
はたして今の日本の政治家にそれだけの人物が一人でもあるだろうか。おそらくはいないだろう。いれば、とうに頭角を現しているはずだ。
私たちは、次かそのまた次の世代に期待するしかないのかもしれない。しかし、許された時間は長くはない。
時計の針を逆回転させるようなおバカたち(与野党を問わず愚衆に取り入るへつらいのポピュリストのような)にだけはまかり間違ってもバトンを渡さないようにして、いまある人材のうちまだしもましな政治家や官僚につなぎ役をしてもらって、次またはそのまた次の世代を育て、確実にバトンを、引き継がなくてはならない。
石破や野田、枝野や森山は引き継ぎ役が出来る程度の賢明さと能力、ある程度の長期的展望ができる視野を持つ政治家だ。
逆に今、現金給付だ、消費税減税だと騒ぐポピュリストたち、国民民主の不倫男玉木雄一郎や榛葉幹事長ら大半、次々お宿を変えてきた維新のヤドカリオトコ前原、立憲民主の江田、自民党高市早苗やそれ以下の阿呆たち、公明の斉藤ら、みな選挙のことしか頭にない超近視眼的、視野狭窄的病者は、この上もない無責任ぶりを発揮して、確実に時計の針を逆回転させるだろう。
代替財源をきちっと明示して、その影響を査定した上で、選択した政策の効果、悪影響を厳しく第三者に査定させ、結果責任を負うことを国民の前で明言した上で、減税でもゲンナマバラマキでもやるがいい。それなら、尻軽男らの言葉でも少しは騙されてやってもよい。
しかし、そんなことができるポピュリストなど与野党を問わず一人もいやしない。みな口先だけの詐欺師に過ぎない。玉木の大衆蔑視のあのヘラヘラした迎合ヅラを見るとムシズが走る。さっさと議員を辞めてほしい。
103万円の壁などという小咄をでっち上げて、少しでも所得を増やしたいという庶民の思いにつけ込んで、将来世代への責任を放棄した迎合政策に狙いを絞って選挙で思わぬ「勝利」をおさめたために、その成功体験に味をしめ、ますます無責任の度を強めてポピュリズムへの傾斜を強めるだろうことは誰にだってわかることだ。
この衆愚政治が私たちをどこへ連れて行くかは誰にも分からない。
お馬鹿なポピュリストを導くのはお馬鹿な衆愚だから、いずれも自分たちがどこへ行くのかを知らない。
おそらくは世界的な混乱の時代に自らとそれに続く子や孫の世代に何の責任も取ろうとしなかった報いとして、私たちは衰亡の一途をたどり、あらゆる意味で貧しい三等国、四等国に成り下がり、他国のお情けで生きる、世界に相手にされようのない、何の存在感も持たない劣等国民になり下がるほかはないだろう。
だいぶ話が脱線したので、過去の貿易協定をめぐって日米交渉にお馬鹿なイチャモンをつけている議員に戻ろう。
小学生にもわかることだが、交渉には相手がある。
圧倒的な腕力のガキ大将相手に、おチビが「おまえのいうことは前の約束に反するから、そもそも交渉のテーブルに載せることなどできない!」と拒否したらどうなるか、よほど低能でない限り誰にでも分かる。
こういうのを「正論」というのだろうか。
独りよがりな議論に固執し、相手が戦略的に開けておいた隘路を自ら潰して、交渉に背を向けてしまう、最悪の姿勢であることは馬鹿でもわかる。
小沼なる議員がどういう出自かは知らないが、彼の愚かで勇ましい質疑を聞いていると、ひたすら現実離れしたトンチンカンな「正論」を庶民感覚と大きく乖離したインテリ言葉で語っていた1950年代くらいの、ソ連などの影響下にあった社会党などいわゆる革新系と言われた政党の党首らの硬直した語り口を彷彿とさせた。
いまだにこんなアナクロ議員が国民の代表でござい、という顔をして国会に席を持っているんだなあ、と呆れた。
彼のような愚かな議員に比べれば、石破や赤澤は数段上等であることは答弁を聞いていてすぐに分かる。
お馬鹿な質疑に付き合って、長い無駄な時間を浪費することはこんな時期にまことに気の毒だが、頭の悪いのはともかくも相手も身分は議員だから、政府として付き合うのは仕方ないだろう。
いずれにせよ、国会質疑でまともな中身のあるものは与野党を問わずない。
やはり議会とは、対立する政治権力が対峙して、自己アピールするパフォーマンスと妥協の装置にすぎないのだろう。
愚かな愚かな小沼巧議員の質問時間の浪費
先ほどから国会中継をやっていたが、自民のを一人聞いて、次の立憲民主の女性議員の何の意味もない質疑に続いて、同じ党の小沼巧という議員の質疑に入って、あまりにも阿呆な質問ばかりしつこくやっていたので、思わず一体どんな阿呆面した奴が居丈高に喋っているのかと、無理に首を捻って画面を確かめたほどだ。
質問はひたすら、過去の日米貿易協定関して、今回のトランプ政権の関税政策が協定違反であり、そもそも交渉のテーブルに載せること自体が協定違反ではないか、という理解を前提に、日本政府は日米貿易協定違反である、という認識を持っているのか。ならばなぜこれが交渉のテーブルに載るのか。そこが曖昧だから交渉せざるを得ないのではないか。
要はそんなことだ。それだけのことを繰り返し馬鹿みたいにしつこく重ねるだけで、ほかには何もない。
日米貿易交渉はかねてから貿易不均衡や、関連する日本の自動車産業の攻勢による米国自動車産業の衰退や米の特殊性を盾に米国の農産物を輸入に関税など様々な障壁を設けてきたことへの不満、次元は異なるが、国家の安全に関わる防衛に関して、米国には日本を守る義務はあるが、日本は憲法上軍事的に米軍を守れず、国土に米軍基地をおく義務を負うのみである、という片務的なものであることが、米国側の心象をずっと不満として抱き続けてきた。
これを確か安倍政権の時に押し切られそうな強いプレッシャーがあったが、トランプの恣意性と相対(あいたい)的なディールをこととする手法によって、「安倍との友情」とやらで、一時棚上げしたにすぎない。いずれは正面から向き合わなければならないことは言うまでもない。
私は、米や他の農産物に関する米国の要求は、ほぼ全て受け入れれば良い、とかんがえる。
また、自動車の誤解に満ちた「非関税障壁」についても事実上全部みとめ、米国と同じ規制水準にすれば良い。それでも米国車が売れなければ(売れるはずがない)、いくらお馬鹿な米国の怠惰な自動車産業の連中も、自分たちの製品に価値がないことを身に染みて覚らざるを得ないだろう。
米や農産物の市場開放は長期的には必須であり、また日本の農業振興に役立つ。当面は輸入増で、これまで膨大な税金を使って過保護にしてきた国内の零細生産農家は破綻するから、これをあらかじめ救済して新しい技術や体制に基礎をおく次の時代の農業の生産、流通のモデルを作り、根本から農業革命を推し進めなくてはならない。
ただし、絶対に間違えてはならないのは、生産農家への救済措置を取ることは許容されるが、その利害を代表するという建前で生産農家を搾取してとんでもなく肥大し、政権党議員らと癒着して巨大な政治力を持つに至った農協だのJAだの農業連合会だの私は知らないが巨大な利権を貪る既得権をしがみついて離さない組織、団体は、完膚なきまで叩き壊し、2度とゾンビのように再生することを許してはならない。
ましてやそんなゾンビに国民の血税を一滴たりとも注いではならない。
これまでのいわゆる政治改革が実質的には何もすすまず、もっとも安定した政権であった中曽根内閣でやっとの国鉄民営化、圧倒的に国民の支持を得た小泉内閣でも郵政グループの中途半端な解体しかなし得なかったのは、こうしたら一旦肥大した権力を手にした既得権者は、ほとんど暴力的な剥奪でしか既得権を手放すことはあり得ないことを世に知らしめた。
私たちはこの教訓から学ばなくてはならない。さもなくば改革など永遠に訪れない。
その意味では、今回のトランプの関税政策による破壊力は、日本の旧体制打破、肥大した無用の権力の完膚なきまでの解体、既得権からの引き剥がし、将来の日本のあり方を示す新しい体制づくりにとって、まさに千載一遇のチャンスであり、強力な外圧でしか動かないそれら抵抗勢力を、癒着政治家もろとも一掃するまたとはない機会だ。
おそらく、この機会をのがせば、もうわが国の旧態依然の権力構造は永遠に変わらず、わが国は世界に大きく遅れをとった劣等国として衰亡の一途を辿るだろう。
この外圧を国内既得権の解体の武器に変えることに比べれば、トランプ旋風の良し悪しなどどうでも良い。
国難には違いない。だから、国難だからこそ、全国民、政治家、官僚らが一致団結して、これまで個々の利害に執着してきた既得権の類にしがみつくことを許さず、肥大した抵抗勢力の権力を剥奪し、組織を徹底的に解体してしまうことが、最優先だ。
与党内でも常に少数派だった石破にはそれがよくわかっているはずだ。くれぐれも米作農家を守り育てることと、肥大した無用の既得権者に過ぎない農業団体を守ることとを混同しないことだ。後者は外圧を利用して、すぐにでも解体すべきだ。
ここを忘れたら、改革などありえない。米などいくら輸入しようが、国内の個々の生産農家を守る手立てさえ講ずれば、まったく恐れる必要などない。農業団体には解体の恐怖を味合わせでやれば良い。
こうした外圧を国内の劇的な改革の水路に導くことで、日本の農業が将来にわたり国民の食糧を持続的に供給し続け、貿易摩擦や戦争などに遭遇しても耐えられる可能な限り自給自足的な体制に近付けることが、食糧安全保障における国家百年の計として是非とも必要だ。
それはまた同時に将来の先端技術農業で世界野市場に打って出るまたとないチャンスでもある。
これらすべてに、国家百年の計を構想し得る透徹した構想力に支えられた長期的な展望が不可欠だ。
はたして今の日本の政治家にそれだけの人物が一人でもあるだろうか。おそらくはいないだろう。いれば、とうに頭角を現しているはずだ。
私たちは、次かそのまた次の世代に期待するしかないのかもしれない。しかし、許された時間は長くはない。
時計の針を逆回転させるようなおバカたち(与野党を問わず愚衆に取り入るへつらいのポピュリストのような)にだけはまかり間違ってもバトンを渡さないようにして、いまある人材のうちまだしもましな政治家や官僚につなぎ役をしてもらって、次またはそのまた次の世代を育て、確実にバトンを、引き継がなくてはならない。
石破や野田、枝野や森山は引き継ぎ役が出来る程度の賢明さと能力、ある程度の長期的展望ができる視野を持つ政治家だ。
逆に今、現金給付だ、消費税減税だと騒ぐポピュリストたち、国民民主の不倫男玉木雄一郎や榛葉幹事長ら大半、次々お宿を変えてきた維新のヤドカリオトコ前原、立憲民主の江田、自民党高市早苗やそれ以下の阿呆たち、公明の斉藤ら、みな選挙のことしか頭にない超近視眼的、視野狭窄的病者は、この上もない無責任ぶりを発揮して、確実に時計の針を逆回転させるだろう。
代替財源をきちっと明示して、その影響を査定した上で、選択した政策の効果、悪影響を厳しく第三者に査定させ、結果責任を負うことを国民の前で明言した上で、減税でもゲンナマバラマキでもやるがいい。それなら、尻軽男らの言葉でも少しは騙されてやってもよい。
しかし、そんなことができるポピュリストなど与野党を問わず一人もいやしない。みな口先だけの詐欺師に過ぎない。玉木の大衆蔑視のあのヘラヘラした迎合ヅラを見るとムシズが走る。さっさと議員を辞めてほしい。
103万円の壁などという小咄をでっち上げて、少しでも所得を増やしたいという庶民の思いにつけ込んで、将来世代への責任を放棄した迎合政策に狙いを絞って選挙で思わぬ「勝利」をおさめたために、その成功体験に味をしめ、ますます無責任の度を強めてポピュリズムへの傾斜を強めるだろうことは誰にだってわかることだ。
この衆愚政治が私たちをどこへ連れて行くかは誰にも分からない。
お馬鹿なポピュリストを導くのはお馬鹿な衆愚だから、いずれも自分たちがどこへ行くのかを知らない。
おそらくは世界的な混乱の時代に自らとそれに続く子や孫の世代に何の責任も取ろうとしなかった報いとして、私たちは衰亡の一途をたどり、あらゆる意味で貧しい三等国、四等国に成り下がり、他国のお情けで生きる、世界に相手にされようのない、何の存在感も持たない劣等国民になり下がるほかはないだろう。
だいぶ話が脱線したので、過去の貿易協定をめぐって日米交渉にお馬鹿なイチャモンをつけている議員に戻ろう。
小学生にもわかることだが、交渉には相手がある。
圧倒的な腕力のガキ大将相手に、おチビが「おまえのいうことは前の約束に反するから、そもそも交渉のテーブルに載せることなどできない!」と拒否したらどうなるか、よほど低能でない限り誰にでも分かる。
こういうのを「正論」というのだろうか。
独りよがりな議論に固執し、相手が戦略的に開けておいた隘路を自ら潰して、交渉に背を向けてしまう、最悪の姿勢であることは馬鹿でもわかる。
小沼なる議員がどういう出自かは知らないが、彼の愚かで勇ましい質疑を聞いていると、ひたすら現実離れしたトンチンカンな「正論」を庶民感覚と大きく乖離したインテリ言葉で語っていた1950年代くらいの、ソ連などの影響下にあった社会党などいわゆる革新系と言われた政党の党首らの硬直した語り口を彷彿とさせた。
いまだにこんなアナクロ議員が国民の代表でござい、という顔をして国会に席を持っているんだなあ、と呆れた。
彼のような愚かな議員に比べれば、石破や赤澤は数段上等であることは答弁を聞いていてすぐに分かる。
お馬鹿な質疑に付き合って、長い無駄な時間を浪費することはこんな時期にまことに気の毒だが、頭の悪いのはともかくも相手も身分は議員だから、政府として付き合うのは仕方ないだろう。
いずれにせよ、国会質疑でまともな中身のあるものは与野党を問わずない。
やはり議会とは、対立する政治権力が対峙して、自己アピールするパフォーマンスと妥協の装置にすぎないのだろう。
saysei at 20:23|Permalink│Comments(0)│
2025年04月15日
きょうの日経新聞から
きょうの日経新聞から
⚪️裸の大将
不正な金儲けで成り上がった、金儲けとなりふり構わぬ権力闘争しか知らない、経済音痴の裸の王様が、裸だという勇気さえなく、へつらうしか能がない阿呆の取り巻きにおだてられて、世界の政治、経済、社会に場当たり的な混乱を引き起こしている。
その結果最も打撃を受けるのは裸の王様の国であり、彼の岩盤支持層らしい無知無学でいずれ近いうちにはロボットやA Iに置き換えられる貧困な白人の単純労働者たちだ。
彼らは最後までラッパを離さなかった木口小平のように、死ぬまで気づかずに裸の王様を絶賛しつづけるだろうが。
しかし、裸の王様の国は急速に世界での信頼を失い、あらゆる領域で存在感をなくし、長期的には確実に三等国に成り下がるに違いない。結構なことだ。とことんやりなはれ。
わが国やお隣の大国に本気で迷惑をかけるようなら、すぐに両国が最大の保有国である米国債券をちょいと売り浴びせてやれば良い。
わが国がやらなくも、対等に向き合う建前のお隣の大国は国民と世界に対するメンツにかけても裸の王様に跪くことはなかろうから、いざとなればやるだろう。
そうすればもう裸の王様が世界で威張っていられる根拠は何もなくなる。すべてを失う。
物価は高騰し、しかし長期金利は高騰、世界不況でかの国は強烈なスタグフレーションの下降スパイラルに巻き込まれて沈没するだろう。
株も国債も通貨もトリプル安で、かの国民の金融資産の4割も5割も占めるこれらリスク資産の価値が全て下落することは自明の理で、それでも裸の王様が王様でいられるかどうか一幕ものの笑劇としては見ものだ。
石破首相の対応はいまのところ否定すべきところはない。不確定性最大の局面で、慎重かつタイミングを失せず、それなりによくやっている。
この際、かの国の外圧を奇貨として受け止め、これまで利害関係者と結託して利と権力にしがみついてきた党内のどうしようもない「農水族』や個々の農民からの搾取で暴利を得て巨富を積み上げてもう一つの巨大金融機関として余計な権力と化し、抵抗勢力と化しているJAを徹底的に叩き、解体へと導く手がかりとするしたたかさを石破には期待したい。この際、全国一律サービスを口実に生き延びている何の役にも立たず、ますます不祥事を重ねるばかりの巨大ゾンビ企業^_郵政グループも、徹底的に解体に追い込むべきであり、全国郵便局長会だの何だの、国民的利害には何の関係もない業界団体と、これに癒着した反国民的な政治家をこの際一掃してしまおう。
この外圧は百年に一度の、国内の不合理な制度、慣習、政治権力と結びついた既得権の固執、肥大し改革の最大の阻害要因と化している組織、権力構造を一気に片付けるまたとはないチャンスだ。これを逃す手はないし、前の小泉首相なら必ずや考えたはずだ。国内向けには国難だ国難だと騒ぎ、外圧をうまく狙いの水路に導いて、かの国が求める非関税障壁などみな撤廃してやれば良い。それで国内のゾンビたちを一掃できるなら、将来のために百倍の改革ができ、百倍の利益をもたらすだろう。
そんな真にわが国の将来の為の英断が下せるなら、賢明な国民は絶対に圧倒的に支持するだろう。ちまは、そんなヴィジョンを示せる政治家が1人もいない。
日米交渉の代表に送り込んだ赤澤は官僚としては有能かも知れないが、視点(文字通り彼の顔についている両眼)が定まらず、裸の王様に向き合って、肝を据えて渡り合えるだけの胆力、最後にはものをいう総合的な人間力、強さ、スケールの大きさを備えているかには不安があるが、頑張ってもらうしかあるまい。
しかし、いま石破を引きずり下ろそうとするような馬鹿は、与野党を問わず政治家の資格がない。
⚪️お馬鹿な大衆に迎合するお馬鹿な政治家たち
はっきり名指すことにしよう。「お馬鹿な大衆に迎合するお馬鹿な政治家」とは、国民民主党の不倫男玉木であり、自民党の松山参議院幹事長であり、高市早苗であり、公明党の斉藤鉄夫であり、立憲民主党の江田憲司元代表代行といった輩で、与野党を問わず、裸の王様のご乱行を口実に、またぞろ選挙目当ての消費税率引き下げや現なまバラマキなどを唱えるお馬鹿の極みを演じている。国民の50%を越える人々が、バラマキ現金給付に反対しているにも拘らずだ。自らの欲望に自制的で賢明な国民と、愚かな「迎合」政治家たちちとの知的落差はここに極まっている。
彼らは迎合主義者は、子供や孫の世代に対する責任を負うなどということは考えたことさえなく、それどころか玉木に見るように、目の前の野放図なズルズルの出費に対する財源さえ考えもせずに、そっちは政府に丸投げしておいて、自らはお馬鹿なSNSインフルエンサーらに自分の無責任極まりない迎合的な煽動を「拡散して下さい」などと醜悪な媚態をさらし、フェイクな情報拡散で大勢のお馬鹿たちを獲得しさえすれば「勝てば官軍さ」と思っているらしい。
彼らは国家の将来も国民の将来も一顧だにしないで、ヴァーチャルな世界で肥大して一部の阿呆たちの弱い脳に巣喰った現実的な力に自らを委ねているだけの、人間を自らの使い捨て道具としか見ない典型的な人間道具主義者だ。
彼らが自らの集客、集票マシーンとして、時にはライバルを超法規的に攻撃し、抹殺するために利用するのは、目先の損得しか目に入らない。鬱屈を抱え、嫉みややりどころのない鬱憤を全て他人のせいにして匿名群の中に隠れて個人を誹謗中傷することに淫靡でサディスティックな歪んだ悦びを覚える類の〈変態〉的な加虐性に満ちたものたち。
大衆迎合の輩、いわゆるポピュリストとは、これらの輩の心に鬱積したあらゆるネガティブな感情を呼び起こし、その底知れない暗さ、宛てどころのない憤怒、敵意、攻撃性等々を煽動し、その爆発的情動が肉体を得て、時に法をも社会的なルールをも超えていく攻撃力、突破力をそなえた現実を動かす諸力と化したとき、これを利用して、自らの力の源泉にする古くて新しいファシストたちだ。
こうした非国民的な迎合政治家に対して、まともな政治家はまだ居るだろうか。それは減税だの現金給付だの騒ぎ出した正真正銘のお馬鹿と最小限の区別を立てるだけで、いまのところは簡単にわかる。
その意味で最悪の迎合主義者ではない、お馬鹿たちに右往左往せずに自分の頭で考える慎重さと賢しさを備えた政治家は、立憲民主党枝野幸夫最高顧問、野田代表、自民党の石破首相、森山裕幹事長といった面々だ。
⚪️令和の米騒動のお馬鹿役
今回の「米騒動」(米価の高止まり)の原因が米の実需要に対する生産量不足にあり、政府農水省の生産調整の失敗にあることは、先日日経新聞に掲載された専門家が示したエビデンスを伴う鮮やかな論理で完膚なきまでに明らかにされてしまった。
ところが驚いたことに、官僚や政治家はよほど不勉強と見えて、日経のまさに問題の米騒動の原因を解き明かしたこの論考さえ読まないらしく、江藤なる農水大臣はいまだに米不足や高止まりの原因は流通過程で生じた一過性の流路詰まりだと考えて、何処かに隠れている米が出てこないかと、米詰まりの流路を点検したり、毎月呼び水を撒くとか、トンチンカンな対応を繰り返すばかりで、当然ながら米価は下がらない。
これで江藤大臣がお馬鹿に見えないなら、そのほうがよほどおかしかろう。
ついでに江藤大臣には、今日の同じ欄に掲載された食品価格全般の高騰の背景を解説した坂爪浩史の記事にも目を通しておくといい。経済学の常識を書いたような記事だが、彼のレベルにはちょうど良いだろう。
⚪️口直し
お馬鹿のことばかり書いたので、最後にべらぼうに賢い人(たち)に触れて口直ししたい。
まずはOpinions欄で村山恵一が紹介する加藤泰弘東大工学部長であり、日本領海の海底に見出されたレアアースを含め球状鉱物マンガンノジュールだ。
日本領海内の海底には数多くの貴重な鉱物資源が眠ることは、すでに何十年も前にその種のことを書いた本を読んで知ってはいたが、採掘コストなど考えれば、実際に資源として活用するにはまず半世紀、下手をすれば1世紀を要するだろうな、と思っていた。
しかし記事をよめば、近年の半導体産業に不可欠ながら、供給源が中国に偏るレアアースの塊があるらしいから、的はせまく搾られ、現実的な採掘の方途も見出せるらしい。
そうなれば資源の量ではなく、今世界の先端産業を牽引する核心技術に不可欠な稀少資源として他を圧倒する質的価値をもつ資源をわが国が手の内に収めることになる。
加藤はもともとは理学部の地質学者で(それだけでも親しみを感じる)、40億年の地球史を研究していて、ある意味では「偶然に」レアアースと出逢ったようだ。
ロマンに満ちたこの出逢いも、起業家との出逢いのエピソードも好ましい。
マンガンノジュールは将来の日本を救い支える柱となるかも知れない。
いまひとつは、「サイエンスフロンティア」のぺージに掲載された、国内の25大学、研究機関のもつ、半導体などの材料開発に役立つ実験データ100万件を9月までに有償公開する、という事業だ。
大学といえば各大学、各研究者で学術研究を競い、成果は誇っても、そこに至る過程をつぶさに公開することはなく、おのれのもとに囲い込んで、学問によってはその秘匿性、情報独占をこそ武器に学界での権力を維持する向きさえあった。
ましてや大学などの組織に属さない在野の研究者がそうした情報にアクセスすることはほとんどできず、組織の研究者はその知的特権に胡座をかいている自身に無自覚であることが、多かった。
しかし、ことに最近の先端科学、技術の世界では、もはやそれではやっていけない状況が訪れ、実際にそうした研究開発の第一線にある者はみなそれを切実に感じていたに違いない。
今回の事業は開発の歴史、知の歴史に画期をもたらすと同時に、あらゆる領域にこの動きが広がっていく嚆矢となるべき事業だと思う。関係者らの志と努力にこころから敬意を表したい。
⭐️少し事情あって、しばらく「Saysei の京都日記」プログを突然中断して、時折り読んでいただいていた方にご心配をかけたことをお詫びいたします。
同じ私が運営する別のカテゴリーのブログ(「手ぶら読みの哲学ノート」)には、「ヒポクラテスの『医術』」というギリシア古代の医術者を根底から読み直す作業を、またかねて連載してきたいまひとつのカテゴリーに属するブログ「半知の医」には私の現在を通した、患者の目で見る医療論を掲載し、いずれかは毎日執筆しています。
もしも、私の考え方に幾らかなりとご関心を持っていただけるかたがあれば、いまアクセスしにくいとは思いますが、偶然読んでくれた友人によれば、なんとかいずれにもアクセスできて、全部読めたそうですから、読む価値があると思っていただければ、私が今の自分の体力、気力のすべてを挙げて100%力を出し切って集中している原稿をどうかリアルタイムでお読みいただければと存じます。
いずれ、その機会があればこのプログもまた、再開するつもりですが、いまは少しゆとりなく、ふたつのカテゴリーの記事の連載に集中させてください。ありがとうございます。
⚪️裸の大将
不正な金儲けで成り上がった、金儲けとなりふり構わぬ権力闘争しか知らない、経済音痴の裸の王様が、裸だという勇気さえなく、へつらうしか能がない阿呆の取り巻きにおだてられて、世界の政治、経済、社会に場当たり的な混乱を引き起こしている。
その結果最も打撃を受けるのは裸の王様の国であり、彼の岩盤支持層らしい無知無学でいずれ近いうちにはロボットやA Iに置き換えられる貧困な白人の単純労働者たちだ。
彼らは最後までラッパを離さなかった木口小平のように、死ぬまで気づかずに裸の王様を絶賛しつづけるだろうが。
しかし、裸の王様の国は急速に世界での信頼を失い、あらゆる領域で存在感をなくし、長期的には確実に三等国に成り下がるに違いない。結構なことだ。とことんやりなはれ。
わが国やお隣の大国に本気で迷惑をかけるようなら、すぐに両国が最大の保有国である米国債券をちょいと売り浴びせてやれば良い。
わが国がやらなくも、対等に向き合う建前のお隣の大国は国民と世界に対するメンツにかけても裸の王様に跪くことはなかろうから、いざとなればやるだろう。
そうすればもう裸の王様が世界で威張っていられる根拠は何もなくなる。すべてを失う。
物価は高騰し、しかし長期金利は高騰、世界不況でかの国は強烈なスタグフレーションの下降スパイラルに巻き込まれて沈没するだろう。
株も国債も通貨もトリプル安で、かの国民の金融資産の4割も5割も占めるこれらリスク資産の価値が全て下落することは自明の理で、それでも裸の王様が王様でいられるかどうか一幕ものの笑劇としては見ものだ。
石破首相の対応はいまのところ否定すべきところはない。不確定性最大の局面で、慎重かつタイミングを失せず、それなりによくやっている。
この際、かの国の外圧を奇貨として受け止め、これまで利害関係者と結託して利と権力にしがみついてきた党内のどうしようもない「農水族』や個々の農民からの搾取で暴利を得て巨富を積み上げてもう一つの巨大金融機関として余計な権力と化し、抵抗勢力と化しているJAを徹底的に叩き、解体へと導く手がかりとするしたたかさを石破には期待したい。この際、全国一律サービスを口実に生き延びている何の役にも立たず、ますます不祥事を重ねるばかりの巨大ゾンビ企業^_郵政グループも、徹底的に解体に追い込むべきであり、全国郵便局長会だの何だの、国民的利害には何の関係もない業界団体と、これに癒着した反国民的な政治家をこの際一掃してしまおう。
この外圧は百年に一度の、国内の不合理な制度、慣習、政治権力と結びついた既得権の固執、肥大し改革の最大の阻害要因と化している組織、権力構造を一気に片付けるまたとはないチャンスだ。これを逃す手はないし、前の小泉首相なら必ずや考えたはずだ。国内向けには国難だ国難だと騒ぎ、外圧をうまく狙いの水路に導いて、かの国が求める非関税障壁などみな撤廃してやれば良い。それで国内のゾンビたちを一掃できるなら、将来のために百倍の改革ができ、百倍の利益をもたらすだろう。
そんな真にわが国の将来の為の英断が下せるなら、賢明な国民は絶対に圧倒的に支持するだろう。ちまは、そんなヴィジョンを示せる政治家が1人もいない。
日米交渉の代表に送り込んだ赤澤は官僚としては有能かも知れないが、視点(文字通り彼の顔についている両眼)が定まらず、裸の王様に向き合って、肝を据えて渡り合えるだけの胆力、最後にはものをいう総合的な人間力、強さ、スケールの大きさを備えているかには不安があるが、頑張ってもらうしかあるまい。
しかし、いま石破を引きずり下ろそうとするような馬鹿は、与野党を問わず政治家の資格がない。
⚪️お馬鹿な大衆に迎合するお馬鹿な政治家たち
はっきり名指すことにしよう。「お馬鹿な大衆に迎合するお馬鹿な政治家」とは、国民民主党の不倫男玉木であり、自民党の松山参議院幹事長であり、高市早苗であり、公明党の斉藤鉄夫であり、立憲民主党の江田憲司元代表代行といった輩で、与野党を問わず、裸の王様のご乱行を口実に、またぞろ選挙目当ての消費税率引き下げや現なまバラマキなどを唱えるお馬鹿の極みを演じている。国民の50%を越える人々が、バラマキ現金給付に反対しているにも拘らずだ。自らの欲望に自制的で賢明な国民と、愚かな「迎合」政治家たちちとの知的落差はここに極まっている。
彼らは迎合主義者は、子供や孫の世代に対する責任を負うなどということは考えたことさえなく、それどころか玉木に見るように、目の前の野放図なズルズルの出費に対する財源さえ考えもせずに、そっちは政府に丸投げしておいて、自らはお馬鹿なSNSインフルエンサーらに自分の無責任極まりない迎合的な煽動を「拡散して下さい」などと醜悪な媚態をさらし、フェイクな情報拡散で大勢のお馬鹿たちを獲得しさえすれば「勝てば官軍さ」と思っているらしい。
彼らは国家の将来も国民の将来も一顧だにしないで、ヴァーチャルな世界で肥大して一部の阿呆たちの弱い脳に巣喰った現実的な力に自らを委ねているだけの、人間を自らの使い捨て道具としか見ない典型的な人間道具主義者だ。
彼らが自らの集客、集票マシーンとして、時にはライバルを超法規的に攻撃し、抹殺するために利用するのは、目先の損得しか目に入らない。鬱屈を抱え、嫉みややりどころのない鬱憤を全て他人のせいにして匿名群の中に隠れて個人を誹謗中傷することに淫靡でサディスティックな歪んだ悦びを覚える類の〈変態〉的な加虐性に満ちたものたち。
大衆迎合の輩、いわゆるポピュリストとは、これらの輩の心に鬱積したあらゆるネガティブな感情を呼び起こし、その底知れない暗さ、宛てどころのない憤怒、敵意、攻撃性等々を煽動し、その爆発的情動が肉体を得て、時に法をも社会的なルールをも超えていく攻撃力、突破力をそなえた現実を動かす諸力と化したとき、これを利用して、自らの力の源泉にする古くて新しいファシストたちだ。
こうした非国民的な迎合政治家に対して、まともな政治家はまだ居るだろうか。それは減税だの現金給付だの騒ぎ出した正真正銘のお馬鹿と最小限の区別を立てるだけで、いまのところは簡単にわかる。
その意味で最悪の迎合主義者ではない、お馬鹿たちに右往左往せずに自分の頭で考える慎重さと賢しさを備えた政治家は、立憲民主党枝野幸夫最高顧問、野田代表、自民党の石破首相、森山裕幹事長といった面々だ。
⚪️令和の米騒動のお馬鹿役
今回の「米騒動」(米価の高止まり)の原因が米の実需要に対する生産量不足にあり、政府農水省の生産調整の失敗にあることは、先日日経新聞に掲載された専門家が示したエビデンスを伴う鮮やかな論理で完膚なきまでに明らかにされてしまった。
ところが驚いたことに、官僚や政治家はよほど不勉強と見えて、日経のまさに問題の米騒動の原因を解き明かしたこの論考さえ読まないらしく、江藤なる農水大臣はいまだに米不足や高止まりの原因は流通過程で生じた一過性の流路詰まりだと考えて、何処かに隠れている米が出てこないかと、米詰まりの流路を点検したり、毎月呼び水を撒くとか、トンチンカンな対応を繰り返すばかりで、当然ながら米価は下がらない。
これで江藤大臣がお馬鹿に見えないなら、そのほうがよほどおかしかろう。
ついでに江藤大臣には、今日の同じ欄に掲載された食品価格全般の高騰の背景を解説した坂爪浩史の記事にも目を通しておくといい。経済学の常識を書いたような記事だが、彼のレベルにはちょうど良いだろう。
⚪️口直し
お馬鹿のことばかり書いたので、最後にべらぼうに賢い人(たち)に触れて口直ししたい。
まずはOpinions欄で村山恵一が紹介する加藤泰弘東大工学部長であり、日本領海の海底に見出されたレアアースを含め球状鉱物マンガンノジュールだ。
日本領海内の海底には数多くの貴重な鉱物資源が眠ることは、すでに何十年も前にその種のことを書いた本を読んで知ってはいたが、採掘コストなど考えれば、実際に資源として活用するにはまず半世紀、下手をすれば1世紀を要するだろうな、と思っていた。
しかし記事をよめば、近年の半導体産業に不可欠ながら、供給源が中国に偏るレアアースの塊があるらしいから、的はせまく搾られ、現実的な採掘の方途も見出せるらしい。
そうなれば資源の量ではなく、今世界の先端産業を牽引する核心技術に不可欠な稀少資源として他を圧倒する質的価値をもつ資源をわが国が手の内に収めることになる。
加藤はもともとは理学部の地質学者で(それだけでも親しみを感じる)、40億年の地球史を研究していて、ある意味では「偶然に」レアアースと出逢ったようだ。
ロマンに満ちたこの出逢いも、起業家との出逢いのエピソードも好ましい。
マンガンノジュールは将来の日本を救い支える柱となるかも知れない。
いまひとつは、「サイエンスフロンティア」のぺージに掲載された、国内の25大学、研究機関のもつ、半導体などの材料開発に役立つ実験データ100万件を9月までに有償公開する、という事業だ。
大学といえば各大学、各研究者で学術研究を競い、成果は誇っても、そこに至る過程をつぶさに公開することはなく、おのれのもとに囲い込んで、学問によってはその秘匿性、情報独占をこそ武器に学界での権力を維持する向きさえあった。
ましてや大学などの組織に属さない在野の研究者がそうした情報にアクセスすることはほとんどできず、組織の研究者はその知的特権に胡座をかいている自身に無自覚であることが、多かった。
しかし、ことに最近の先端科学、技術の世界では、もはやそれではやっていけない状況が訪れ、実際にそうした研究開発の第一線にある者はみなそれを切実に感じていたに違いない。
今回の事業は開発の歴史、知の歴史に画期をもたらすと同時に、あらゆる領域にこの動きが広がっていく嚆矢となるべき事業だと思う。関係者らの志と努力にこころから敬意を表したい。
⭐️少し事情あって、しばらく「Saysei の京都日記」プログを突然中断して、時折り読んでいただいていた方にご心配をかけたことをお詫びいたします。
同じ私が運営する別のカテゴリーのブログ(「手ぶら読みの哲学ノート」)には、「ヒポクラテスの『医術』」というギリシア古代の医術者を根底から読み直す作業を、またかねて連載してきたいまひとつのカテゴリーに属するブログ「半知の医」には私の現在を通した、患者の目で見る医療論を掲載し、いずれかは毎日執筆しています。
もしも、私の考え方に幾らかなりとご関心を持っていただけるかたがあれば、いまアクセスしにくいとは思いますが、偶然読んでくれた友人によれば、なんとかいずれにもアクセスできて、全部読めたそうですから、読む価値があると思っていただければ、私が今の自分の体力、気力のすべてを挙げて100%力を出し切って集中している原稿をどうかリアルタイムでお読みいただければと存じます。
いずれ、その機会があればこのプログもまた、再開するつもりですが、いまは少しゆとりなく、ふたつのカテゴリーの記事の連載に集中させてください。ありがとうございます。
saysei at 23:10|Permalink│Comments(0)│
2025年03月09日
眠りの一日
昨日の疲れが抜けなかったのか、薬剤のせいか、今朝の共同庭の清掃に出たせいか(といっても竹ぼうきをもって家の裏の溝の上の枯葉を集めて木立の中へ移していただけですが)、きょうはそのあと昼食までと、昼食後も、2階の自分の机の前の椅子にねそべると、そのまま何もする気が起きずに、ずっとうとうと眠り続けて夕食の時刻まで、終日嗜眠症のように眠って、さきほどようやく夕食を終えたところです。

先日長男が買ってくれた火力の強い電気鍋で、鶏つくね・豚肉・ネギの水炊き。お昼がお餅二つで消化がよかったせいか、胃腸の調子がもう一つでも、ちゃんと食べることができました。

お鍋だと自然に野菜がたくさん食べられます。みんな上賀茂野菜で、野菜の味が美味しい。鍋のあとは雑炊を作って食べました。

鯵の干物 200円台のお魚で、パートナーは「可哀そうな魚」と言っています。

かぼちゃの煮もの
(以上です)
夕食を食べて少し元気が戻って来た感じです。昨夜から睡眠時間は14時間くらい 少し動いても咳が出るし、2階への階段は一段ずつ足をそっと運んでも息が切れ、血中酸素濃度は92-93とあまり芳しくありません。それでもまあ何とか生きています(笑) 90を下回ると呼吸不全ということになるので、いよいよ酸素ボンベのお世話にならないといけないようです。
自分の机の前に戻る時、周囲の本棚のタイトルがあれこれ目にはいって、それらはいつでも手に取れると思い、手に取って読み始めれば難なく読めるように思っていたけれど、さすがにこれだけ手近な本に手をのばす元気もない状態がつづくと、そうか、もうこれらはほとんど二度と読めないままなんだな、とあらためて思ったりします。
どんなものでも読めば、それなりに刺激を受けて自分の感想なり考えなりが触発された何か新鮮なものが湧いてくる喜びがあるものだけれど、そんなささやかなこともしづらくなると、自分にとって残されたわずかな楽しみもなくなるような気がして少々なさけない。もうすこし頑張ってわずかな時間でも読み書きがつづけられればと思っています。

先日長男が買ってくれた火力の強い電気鍋で、鶏つくね・豚肉・ネギの水炊き。お昼がお餅二つで消化がよかったせいか、胃腸の調子がもう一つでも、ちゃんと食べることができました。

お鍋だと自然に野菜がたくさん食べられます。みんな上賀茂野菜で、野菜の味が美味しい。鍋のあとは雑炊を作って食べました。

鯵の干物 200円台のお魚で、パートナーは「可哀そうな魚」と言っています。

かぼちゃの煮もの
(以上です)
夕食を食べて少し元気が戻って来た感じです。昨夜から睡眠時間は14時間くらい 少し動いても咳が出るし、2階への階段は一段ずつ足をそっと運んでも息が切れ、血中酸素濃度は92-93とあまり芳しくありません。それでもまあ何とか生きています(笑) 90を下回ると呼吸不全ということになるので、いよいよ酸素ボンベのお世話にならないといけないようです。
自分の机の前に戻る時、周囲の本棚のタイトルがあれこれ目にはいって、それらはいつでも手に取れると思い、手に取って読み始めれば難なく読めるように思っていたけれど、さすがにこれだけ手近な本に手をのばす元気もない状態がつづくと、そうか、もうこれらはほとんど二度と読めないままなんだな、とあらためて思ったりします。
どんなものでも読めば、それなりに刺激を受けて自分の感想なり考えなりが触発された何か新鮮なものが湧いてくる喜びがあるものだけれど、そんなささやかなこともしづらくなると、自分にとって残されたわずかな楽しみもなくなるような気がして少々なさけない。もうすこし頑張ってわずかな時間でも読み書きがつづけられればと思っています。
saysei at 20:48|Permalink│Comments(2)│